「でたらめだ!」米伝説のカットマンもフルトン陣営を糾弾! 井上尚弥のテーピング騒動に持論「全く問題などない」

2023年7月24日(月)17時0分 ココカラネクスト

フルトン陣営から思わぬ指摘を受けた井上。そんな日本人戦士をボクシング界のレジェンドが擁護した。(C)Getty Images

 7月25日に東京・有明アリーナで行なわれるボクシング2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)と井上尚弥(大橋)によるWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチは世界が注目している大一番と言えよう。それだけに戦いを目前にしたなかで、王者陣営から飛んだ“クレーム”は、いまだ波紋を呼んでいる。

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 物議を醸すキッカケとなったのは、22日に神奈川県・横浜市内で実施された公式会見での出来事だ。フルトンのチーフトレーナーを務めるワヒード・ラヒーム氏が海外メディアの指摘した井上のバンデージの巻き方に対する疑問を投げかけ、「ファイターの安全はどこにあるのか? この問題が解決されないなら、私はフルトンをリングには上げない」と言い放ったのである。

 王者サイドの思わぬ“難癖”を耳にした井上は思わず苦笑い。その場で「凄いナイーブだなと思います。自分は24戦やって、全試合で正々堂々と試合をしている」と反論。さらに23日には自身のツイッターに「25日は日本開催だからもちろん日本のルールに従ってやるつもり。そこについてはぐだぐだ言わさんよ」と自らの巻き方がルールに従った正当性のあるものだと主張した。

 心理戦の一環とも取れるラヒーム氏の発言は海外でも小さくない反響を呼んだ。米専門メディア『Fight Hype』は公式YouTubeチャンネルで一連の騒動を特集。その動画内で「伝説のカットマン」として知られるジェイコブ・デュラン氏が持論を展開した。

 ビタリとウラジミールのクリチコ兄弟(ともにウクライナ)やアンドレ・ウォード(米国)ら数多の名手を支え、業界の酸いも甘いも知るデュラン氏はフルトン陣営の指摘を「でたらめだね。教育が大きなカギなんだ」とバッサリ。そして、「何が違って言うんだ? 靴を履いて、紐の結び方が違うってのと同じことじゃないか」として次のように続けた。

「ナックル(指の付け根の関節)にテープが巻かれず、ガイドラインに従っている限り、全く問題などない。選手の手を巻く時、中手骨が折れないようにする事が最も重要なんだ。怪我が多いからね。だから、しっかりと固定できていることを確認する。何人かはガーゼ、テープ、ガーゼ、テープのように重ね、別の選手はガーゼにテープをする。違いなんてない」

 伝説のカットマンをしても「問題ない」と指摘された井上のテーピング騒動。フルトンとの大一番に向けても影響にはならなそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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