大坂なおみが快勝発進。全仏以来、夢舞台での試合に「すごく緊張した」

7月25日(日)20時10分 Sportiva

 東京五輪のシンボル、聖火台の点火者となった女子テニスの大坂なおみが25日、炎天下のコートで躍動した。夢舞台と公言していた初めてのオリンピックで鄭賽賽(ジェン・サイサイ=中国)を6-1、6-4のストレートで下し、初戦突破を果たした。

東京五輪で初戦を快勝した大坂なおみ

 有明テニスの森で行なわれた女子シングルス1回戦。途中棄権した全仏オープン以来、約2ヶ月ぶりの実戦だった。真っ赤なウエアに赤色のサンバイザー、左胸には日の丸。編み込んだカラフルな髪を揺らし、ボールを追い、力強いショットを放った。

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 世界ランキングは、大坂の2位に対し、相手は52位。それでも手を抜くことはなく、気力充実のようだった。ショットが決まれば、「カモン!」と鋭い声を発した。プレーに集中している証左だろう。

 第1セットを取ったあとの休憩の際、スイカで糖分と水分を補給した。第2セットは相手の反撃に少し手を焼いたが、実力の差を見せつけた。

 試合が終わると、いつものごとく、観客が誰もいないスタンドに向け、律儀に白いラケットを振った。

 運営側の配慮だろう、試合後はテレビ取材のあと、海外メディア、日本人メディアと分け、それぞれ人数を制限してミックスゾーンで囲み取材が実施された。

 日本人メディアの質問は運営スタッフにより、わずか2つで切り上げられた。「今日の調子は?」と聞かれると、大坂は英語で「気分はよかった」と顔をほころばした。

「自分のからだに問題があったわけではないけど、久しぶりの試合だから、すごく緊張した。ちょっとしたミスもあったけれど、これからの試合で改善していけばいい」

 もはや「時の人」である。優勝した昨年9月の全米オープンでは、人種差別に抗議する「BLM(Black Lives Matter. 黒人の命は大切だ)」に同調し、マスクを通じてBLM運動を支援する意思表示をして、話題を集めた。

 最近は全仏オープンの記者会見を拒否し、会見の在り方を世に問うた。「うつに苦しんでいた」ことも明かし、ウィンブルドン選手権は欠場していた。だが、夢舞台と口にしていた東京五輪は出場に踏み切った。

 その大坂の強い意志と行動力は、新型コロナ禍に負けない、あるいは東日本大震災の苦難を乗り越え前に進もう、というメッセージにもなっている。

 この日の日本人メディアの2つ目の質問。夢のオリンピックの開会式で聖火点火を行ない、プレーをした気分は?と聞かれると、23才はこれまた英語で明るく言った。

「聖火点火(の大役)は驚いたけれど、ベリー、ベリー、プラウド(とても光栄)だった。誰にでもできることではないと思う。東京でプレーできてハッピーです」

 いろんなことがある。それでも、大坂は聖火の炎のごとく、金メダルに向け、闘志を静かに燃やすのだった。


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