フルトンとの体格差を凌駕した井上尚弥に脱帽! 米国の“アンチ”も評価一変「イノウエは全てで上回っていた」

2023年7月26日(水)18時0分 ココカラネクスト

フルトンを上回り、王座についた井上。そんな日本の天才を米国の名物トレーナーも賛辞を贈った。(C)Getty Images

 快勝だった。7月25日に東京・有明アリーナで行なわれたタイトルマッチで、挑戦者の井上尚弥(大橋)は、WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ち。同階級での初陣にして、4階級制覇をやってのけた。

 当代屈指の技巧派として名高いフルトンに何もさせなかった井上。類まれなディフェンススキルを誇る王者を右ストレートと左フックで仕留め、凌駕してしまった“モンスター”は、試合前までフルトン贔屓だった人々の評価も一変させた。

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 無敗を誇るIBF世界ウェルター級暫定王者ジャロン・エニス(米国)の父親で、トレーナーを務めるボージー・エニス氏は、米ボクシング専門YouTubeチャンネル『YSM Sports Media』で「全てでフルトンを上回っていた」と井上を高く評価した。

 フルトンは自身と同じフィラデルフィア出身。そうした背景もあり、ボージー氏は戦前の段階では「フルトンは(井上より)デカいし、より力強い。負け方を知らないんだ。間違いなくイノウエを打ち負かすよ」と自信満々だった。しかし、日本での強烈な敗北を目の当たりにし、冷静に分析している。

「正直に言って異なるタイプ同士の試合になるかと思っていた。フルトンがジャブを駆使しながら、差のあるリーチを有効活用してアウトボクシングする。それでイノウエを罠にはめて自分のボクシングをするかと思っていたんだ。でも、全くそうならなかったね。イノウエは試合開始直後から仕掛けてきて、ジャブだけじゃなく、本当に全てでフルトンを上回っていた」

 序盤から攻勢を強めた井上によって予想は覆った。ボージー氏は「イノウエの傑作となれたのは、フルトンが普段やることができなかったからだ。自分が知っているあいつじゃなかった」と最後まで同胞の敗北を惜しんでいた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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