Wシリーズ、F1日本GPサポートレースを「予期せぬ運営上の課題」により見送り。シンガポールで代替戦開催へ

2022年7月27日(水)19時18分 AUTOSPORT web

 7月27日、フォーミュラカーレースのWシリーズは2022年シーズンのカレンダーを変更し、10月7〜9日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される予定のF1日本GPサポートレースを「予期せぬ運営上の課題」により開催キャンセルを発表。代替戦として9月30日〜10月2日のF1シンガポールGPでサポートレースを行うことを明らかにした。


 2019年にDTMドイツ・ツーリングカー選手権の併催としてスタートしたWシリーズは、タトゥース製シャシーを使用して女性レーシングドライバーのみで争われるフォーミュラカーレースだ。2022年シーズンは日本人ドライバーとして元F1ドライバーの野田英樹を父にもつ野田樹潤(Juju)が参戦しており、10月の鈴鹿戦は凱旋レースとして期待を集めていた。


 そんななかWシリーズは7月27日、10月7〜8日に開催されるF1日本GPのサポートレースとして鈴鹿サーキットで行われる予定だった第6ラウンドを「予期せぬ運営上の課題」により開催を見送ると明らかにし、代替戦として前週のF1シンガポールGPでサポートレースを実施することを発表した。


 この決定に、Wシリーズ最高経営責任者(CEO)のキャサリン・ボンド・ミューアは「2022年のレースカレンダーを1月に発表して以来、世界の情勢は大きく変化している。この6カ月の間に、日本でのレース開催に関わる課題は大幅に増加し、私たちのような若い企業にとって、残念ながら日本でのレース開催は不可能になってしまった」と語った。


「Wシリーズが誕生してまだ4年も経っていないことを忘れてしまいそうなほど、私たちは大きな飛躍を遂げた。私たちが歩んできたすべてのステップは、シリーズの長期的な利益を念頭に置き、可能な限り持続可能な方法で成長することを目指してきた。2022年シーズンは、私たちにとって重要な市場であるアジアでの初開催を含め、これまでで最も多くのレース(10戦)を1シーズンで開催し、画期的なシーズンとなることを約束していた。それを実現するために協力してくれたF1とシンガポールGPの両方に感謝したい」


 日本ラウンドがキャンセルとなったことにより、今後のWシリーズは7月29〜30日のハンガロリンク(ハンガリー)、9月30〜10月2日のマリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(シンガポール)、10月21〜22日のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(アメリカ)、そして10月28〜30日にアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス(メキシコ)でレースが開催される予定になっている。

2022年のWシリーズに参戦する野田樹潤(Wシリーズ・アカデミー)



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