“41歳”FWホルヘ・モリーナが現役引退…通算240得点、3つのレコード保持者「ゴールに大きなハグを」

2023年7月27日(木)13時50分 サッカーキング

FWホルヘ・モリーナが現役引退 [写真]=Getty Images

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 今夏に契約満了に伴いグラナダを退団したFWホルヘ・モリーナが26日、自身の公式SNS上にて現役を引退することを発表した。

 1982年4月22日生まれのホルヘ・モリーナは現在41歳。プロキャリア創成期はCDアルコヤーノやベニドルムなど、4部や3部相当のクラブでプレーしていた。そんな同選手が日の目を浴びたのは、当時セグンダに所属するエルチェでリーグ得点王に輝いた2009−10シーズン。さらに、翌2010−11シーズンから6シーズンに渡って在籍したベティスでは公式戦通算77得点を記録。その期間に2度も1部昇格に導くなど、低迷期にあったクラブを支えた。2016年夏に加入したヘタフェでも、“ストライカー”として大仕事をやってのける。圧巻だったのは2018−19シーズンで、ラ・リーガで14得点を挙げてヨーロッパリーグ出場圏内となる5位フィニッシュに大きく貢献していた。

 プロキャリア最後のクラブとなったグラナダには、2020年夏に38歳で到着した。それでも初年度は、ラ・リーガとコパ・デル・レイに加えて、ヨーロッパリーグと3つのコンペティションでフル稼働。公式戦49試合に出場し15得点をマークするなど、ゴールへの嗅覚と老獪さを武器に得点を量産した。在籍2年目の2021−22シーズンには、39歳と241日でハットトリックを達成。これにより、ラ・リーガ及び欧州5大リーグにおける最年長ハットトリック記録保持者になった。一方で、ラ・リーガ最終節ではPKを失敗し、これが尾を引く形でセグンダに降格。それでも1年での復帰を目指すと誓い、迎えた2022−23シーズンはプレータイムこそ減少したものの、ピッチ内外で献身的な姿勢を見せていた。しかし今年3月に前十字じん帯断裂の大ケガで、シーズン中の復帰は絶望的に。最終的にクラブは1部昇格を果たしたが、同選手は契約満了に伴いクラブ退団が発表された。

 そしてホルヘ・モリーナは27日、自身の公式SNSを更新。叙情的な文章を綴りつつ、現役を引退することを発表した。

「1999年5月7日、愛するアルコヤーノでデビューしたとき、誰が想像しただろうか。17歳で大好きなアルコヤーノでデビューを飾った僕が、スペインリーグの3部から1部までの全カテゴリーでプレーし、楽しみ、さらには3つのクラブでヨーロッパにも出場する。このような素晴らしいキャリアを歩むことになるとは、誰が想像できただろう…。だけど、人生にはすべて終わりがある。フットボールでやってきたすべてのことの後に、このようなことは言いたくないけど、この結末は僕が望んだようなものではない。でもね、僕のキャリアの中で、僕を信頼してくてた全クラブに感謝するのは当然のことだ」

「閉じていく扉もあれば、開いていく扉もある。新しいステージ、新しい人生…僕が確信しているのは、これまでと同じようにそれに立ち向かうということ。幻想と熱意、コミットメントと献身性をもってね。ゴールに大きなハグを」

 プロキャリア19シーズンで、公式戦通算634試合に出場し240得点を記録したホルヘ・モリーナ。また、コパ・デル・レイにおける最年長得点記録、欧州大会におけるスペイン人最年長得点記録、そして欧州5大リーグにおけるハットトリックを達成した最年長記録保持者としてスパイクを脱ぐことになった。

サッカーキング

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