ガスリー予選後インタビュー:初日のクラッシュから一転、自己ベストの4番手。「すべきことはたくさんあるけど、方向性は見えてきた」/F1ドイツGP

2019年7月28日(日)16時51分 AUTOSPORT web

 4位入賞を果たした前戦イギリスGPの好調から一転、F1第11戦ドイツGP初日フリー走行でクラッシュを喫してしまったピエール・ガスリー。完全に本人のミスによるもので、クリスチャン・ホーナー代表からも「あの事故には、苛立たしさを感じた」と、ダメを出される事態に。


 ところが予選ではすっかり立ち直り、マックス・フェルスタッペンと僅差のタイムを叩き出す。最終コーナーではみ出したためにベストタイムは抹消されてしまったものの、それでも自己ベストの4番グリッドを獲得。はたしてガスリーは、完全復調したのだろうか。

2019年F1第11戦ドイツGP金曜 FP2でクラッシュしたピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)


——初日のクラッシュから、すっかり立ち直れた?
ピエール・ガスリー(以下、ガスリー):いい1日だったよ。何よりも昨日は、メカニックたちに夜遅くまで余計な仕事をさせてしまったからね。その努力に応えるには、いい結果を出すことしかなかった。その意味でも2列目グリッドは、本当によかったよ。


——昨日の夜は、眠れなかったのでは?
ガスリー:全然、そんなことなかったよ。生まれて初めてのクラッシュじゃないし、これが最後でもないだろうし。限界まで攻めていれば、ああいうミスは起き得るからね。


——事故の後、シャシー自体を交換しました。
ガスリー:その方が、作業は楽だしね。


——新しいシャシーに違和感はなかった?
ガスリー:全然。最初からいい感じで走れたね。


——Q3の最終アタックは結果的にタイムを抹消されてしまいましたが、自分では納得の行く走りだった?
ガスリー:いいアタックだったとは思うけど、完璧じゃなかった。1回目のアタックも、ターン8でわずかにタイムロスしていた。それがなかったら、最後のタイムを抹消されていなくても、ボッタスを抜けていたと思う。


 そうしたらレッドブル・ホンダは2、3番グリッドだった。でも予選を通じて順調にタイムを伸ばせて行けたことには、すごく満足しているよ。


■マシン性能を100%近く引き出すことが課題だと話すガスリー


——Q2は最初からソフトタイヤでアタックしました。ミディアムタイヤを履くことは、考えなかった?
ガスリー:もちろんそれも考えたけど、ソフトスタートでも戦えると最終的に判断したんだ。レースはコンディションがどうなるか現時点では微妙で、誰にも予測できない。


 でもミディアムが圧倒的に有利ということは、ないと思うよ。スタートダッシュだけを考えれば、ソフトの方がいいのは明らかだしね。僕はソフトでのロングランがちゃんとできていないけど、マックスのデータを見る限りはそれほど劣化はないんじゃないかな。

2019年F1第11戦ドイツGP ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)は予選4番手


——あなたも含め、最終コーナーでアウト側に出ることが、今週末は特に厳しく見られています。レースでペナルティを取られることは、心配じゃないですか。
ガスリー:可能性はあるよね。レースでは予選ほど限界まで攻めないけど、それでも慎重に様子をみようと思っている。


——雨は期待してる?
ガスリー:前にも言ったけど、ウエット路面は好きだし、得意にしている。波乱の展開になったら、面白いよね。


——前戦イギリスで速さを見せましたが、今回は初日フリー走行でクラッシュを喫してしまった。にもかかわらず、予選で自己最高グリッドを獲得した。もはや完全に、本来の調子に戻ったと言っていい?
ガスリー:いや、まだまだすべきことは、たくさんあるよ。クルマ自体もそうだし、僕自身のドライビングにも改善すべき点は多い。でもその両方で方向性は見えているから、これから1戦ずつ確実に結果に結びつけて行きたいと思っている。


——何より今回の予選では、フェルスタッペンと100分の数秒単位の差しか離れていない。おそらく区間ベストを合わせれば、彼の上を行っていたと思います。達成感を感じているのでは?
ガスリー:結果的にはそうだけど、だからと言って僕がマックスと速さで肩を並べたとは全然思っていない。マックスの優れた点は、限界までプッシュしてもミスをしないこと。


 そしてどんな状況でも、マシン性能を100%近く引き出せること。僕はまだまだ、そのレベルにない。学ぶべきことは多いと思っている。いい感じで、進んでいるけどね。


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