フェルスタッペン「フロントロウならチャンス大。ソフトタイヤスタートが有利になるかも」:レッドブル・ホンダF1
2019年7月28日(日)9時10分 AUTOSPORT web
2019年F1ドイツGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは自己ベストタイの2番手を獲得した。
フェルスタッペンはQ1でソフトタイヤで1分12秒593を出し、2番手で通過。Q2では最初のランをミディアムタイヤでスタートしたが、パワーロスを訴え、タイムを出すことなくピットイン。パワーユニット(PU/エンジン)のセッティングを修正した後、時間内に再度コースインできたものの、ミディアムでのアタックは断念し、ソフトを使用した。そのためフェルスタッペンは決勝をソフトタイヤでスタートすることが決定した。
ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、「Q2でフェルスタッペン選手のPUモードを変更したところ、小さな問題が発生してしまったことについては、チームとドライバーに対して申し訳ないと感じています」と語っている。
フェルスタッペンはQ2を1分12秒427の5番手タイムで通過。3回のフリープラクティスすべてで最速だったフェラーリ勢は予選で2台揃ってトラブルに見舞われた。そのためフェラーリ不在でQ3が行われるなか、フェルスタッペンはソフトタイヤで2回走行。最初のランで1分12秒113をマークして2番手につけ、2回目のランではタイムを更新できなかったものの、メルセデスのルイス・ハミルトンに続くフロントロウを確保した。
ホンダにとって予選2番手獲得は、2006年サンマリノGP以来初めて。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=2番手
このサーキットでフロントロウを確保できたことは、僕らにとってもホンダにとっても素晴らしい結果だ。いい一日だった。昨夜の間にパフォーマンスを向上させることができた。
今朝のFP3でマシンにはとても満足していて、予選Q1でもその状態は続いた。でもQ2でモード設定に関して小さな問題が発生した。ミディアムタイヤでQ2ベストタイムをマークできなかったことは残念だった。ピットに戻ってセッティングを修正したら、すべて問題なくなった。
もちろん、フェラーリ2台に問題が発生したことを忘れてはならない。問題が起こらなければ、彼らはポールポジションをかけて戦ったことだろう。でも、いい結果を出すためには、重要な場面でしっかりそこにいなければならないんだ。僕らはすべての面で最大の仕事をし、その結果、フロントロウを確保した。
(ミディアムタイヤでスタートする)メルセデスとは異なるレース戦略で走ることになる。予定していたこととは違うけれど、スタートでソフト側のタイヤがどれだけの違いを生み出せるかを見てみよう。
今日はトップに近づけた。僕らのマシンはレースで力を発揮するはずだし、チャンスは十分ある。日曜にどういう天気になるのかはまだ分からないが、全力を尽くして戦うよ。少し雨が降ってくれれば、レースが盛り上がるんじゃないかな。
(予選後のインタビューで語り)どういうわけかQ3に向けて、グリップを失っているように感じた。それでも2番手はうれしいけどね。フロントロウからなら何が起きてもおかしくない。
(Q3最後のアタックラップでは)本当ならもっとポールに近いタイムを出すことができたと思う。ポールを獲れたとは言わないけどね。少しワイドになってしまい、リヤのコントロールを失った。
(Q2での問題について聞かれ)あのランでは違うモードを試していたが、スタート/フィニッシュラインを越えてすぐ、パワーが低下して、そのラップがだめになったのが分かったので、断念した。ボックスに入ってチェックしてもらって、コースに復帰した。Q2の2回目のランでも、Q3のランでも、問題はなかったよ。