FIA F2第8戦ハンガリー レース2:福住が0.001秒差のバトルを制し6位入賞。レースはアルボンが勝利
2018年7月29日(日)19時43分 AUTOSPORT web
7月29日(日)、ハンガリー・ブタペスト郊外にあるハンガロリンクでFIA F2第8戦のレース2が開催され、アレキサンダー・アルボン(ダムス)が優勝。日本の福住仁嶺(アーデン)は6位、牧野任祐(ロシアンタイム)は12位だった。
昨日行われたレース1で8位に入ったアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)がポールポジションは、牧野は9番手、福住は10番手からのスタートとなる。
スプリントレースとして行われるレース2は28周。ピットインの義務はない。
ポールのマルケロフがスタートを失敗し4番手に後退。3番手スタートのルカ・ギオット(カンポス)がロケットスタートを決めホールショットを奪う。アルボンが2番手、セルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)が3番手につける。
2コーナーでラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)、アレッシオ・ロランディ(トライデント)、ロイ・ニッサニー(カンポス)が絡むクラッシュが発生し、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。
福住は12番手、牧野は17番手でオープニングラップを終える。
3周目にVSCが解除されレースが再開。アントニオ・フォコ(チャロウズ)は加速のタイミングが合わず、前のマシンに接触しフロントウイングを破損してしまう。
7周目、8番手のロベルト・メリ(MPモータースポーツ)がジャック・エイトケン(ART)をパスし7番手に浮上する。
レース中盤は膠着状態が続き、順位変動は起きなかった。
レースが動いたのは19周目の1コーナー、4番手のマルケロフにデ・フリースが並びかける。しかし、デ・フリースはオーバーテイクに失敗。その間隙を突きノリスが一気に2台をオーバーテイクし、4番手に浮上してみせた。
一方のデ・フリースはメリにも交わされ7番手に後退。メリはその後マルケロフをパスし5番手に浮上した。
22周目、マルケロフはデ・フリースと福住に先行を許してしまう。福住はマルケロフをパスしたことで入賞圏内の8番手に浮上する。
25周目の1コーナー、2番手のアルボンがギオットをパスしレースの最終盤で逆転を果たした。
26周目、福住がエイトケンをパスし7番手にポジションを上げる。最終周の最終コーナーでデ・フリースに仕掛ける。2台は横並びのままコントロールラインを通過、福住は0.001秒差でデ・フリースを下し、今季ベストリザルトとなる6位を獲得してみせた。
アルボンは危なげない走りで今季3勝目を飾った。2位にギオット、3位にセッテ・カマラがつけた。牧野は12位でレースを終えている。
FIA F2第9戦ベルギーはスパ・フランコルシャンで8/24〜26に開催される。
■FIA F2第8戦ハンガリーレース2 順位結果
Pos | No | Driver | Team | Time/Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | A.アルボン | ダムス | 44’47.130 |
2 | 14 | L.ギオット | カンポス | 9.465 |
3 | 18 | S.セッテ・カマラ | カーリン | 11.371 |
4 | 19 | L.ノリス | カーリン | 13.638 |
5 | 9 | R.メリ | MPモータースポーツ | 28.210 |
6 | 12 | 福住仁嶺 | アーデン | 34.144 |
7 | 4 | N.デ・フリース | プレマ・レーシング | 34.145 |
8 | 8 | G.ラッセル | ART | 36.586 |
9 | 20 | L.デルトラズ | チャロウズ | 37.140 |
10 | 7 | J.エイトケン | ART | 38.976 |
11 | 3 | S.ゲラエル | プレマ・レーシング | 40.963 |
12 | 2 | 牧野任祐 | ロシアンタイム | 41.535 |
13 | 1 | A.マルケロフ | ロシアンタイム | 52.230 |
14 | 16 | A.マイニ | トライデント | 52.379 |
15 | 15 | R.ニッサニー | カンポス | 60.932 |
16 | 6 | N.ラティフィ | ダムス | 77.184 |
17 | 21 | A.フォコ | チャロウズ | 1Lap |
NC | 11 | M.ギュンター | アーデン | DNF |
NC | 10 | R.ボシュング | MPモータースポーツ | DNF |
NC | 17 | A.ロランディ | トライデント | DNF |