バレンティーノ・ロッシに罰金。タイヤトラブルを懸念するランボルギーニetc.【スパ24時間木曜Topics】

2022年7月29日（金）17時25分　AUTOSPORT web

　7月28日から31日にかけて、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されている第74回『トタルエナジーズ・スパ24時間』。今大会にまつわる各種情報を、予選が行われた木曜のパドックからお届けする。

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　直前のレースルール変更に伴い、セーフティカー導入時のフルコースイエロー（FCY）が廃止された。FCYはアクシデントが発生した際に、すべてのクルマが80km／h以下に減速することを要求するもの。

　これまではSC導入までのクッション期間としても用いられてきたが、今後はレースコントロールが短時間の介入をする場合にのみ使用される。一部のチームはこの新しい措置について水曜日に知らされることになり、不満を感じているところもあるようだ。

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　レース中の標準的なピットストップにおける最低給油時間は41秒に設定されている。一方、ショート・ピットストップ、いわゆる“スプラッシュ”での最大給油時間は6秒だ。

■罰金、グリッド降格ペナルティなど

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　スカイ・テンペスタ・レーシングの93号車メルセデスAMG GT3は、フリープラクティス中の違反により5グリッド降格ペナルティを受け、決勝レースを総合50番手からスタートすることになった。スチュワードの報告によると、93号車のドライバーであるクリス・フロガットは、イエローフラッグの下で34号車BMW M4 GT3（ワーケンホルスト・モータースポーツ）をオーバーテイクしたという。

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　セッション終了時にフィニッシュラインを2度通過したドライバー2名に500ユーロ（約6万7000円）の罰金が科された。ワーケンホルストのヨルグ・ビリューワーはフリープラクティスでダブルチェッカーを受け、CMRベントレーのステファン・レメレはプレ・クオリファイで同様のミスを犯した。

　また、ピットレーンの制限速度を13.6km／h超過したバレンティーノ・ロッシ（チームWRT）にも700ユーロ（約9万5000円）の罰金が科せられている。

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　3号車メルセデスAMG GT3を走らせるゲットスピードはプレ・クオリファイ時にアンセーフリリースを行い、サンエナジー1の75号車メルセデスAMG GT3にダメージを与えたとして、1000ユーロ（約13万6000円）の罰金を支払う必要がある。

■タイヤトラブルを恐れるランボルギーニ陣営

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　エミル・フレイ・レーシングのジャック・エイトケンは、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップのポール・リカール1000kmで、複数のランボルギーニがタイヤトラブルに見舞われた出来事から、チームが同様のトラブルを「少し恐れている」と考えている。

「僕たちはタイヤの処方にいくつか変更を加えた。それはピレリから出された、このレースで走るためのパラメーターだ。これらが問題を回避するのに充分役立つことを願っている」

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　チーム代表のマルセル・ライパートによると、ライパート・モータースポーツの27号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボが予選中にライディオンで起こした事故は、タイヤの不具合によるものだったという。シルバーカップチームのクルマは、予選後のナイトプラクティスでトラックに復帰した。

バレンティーノ・ロッシ駆る46号車アウディR8 LMSエボII（チームWRT）　2022スパ24時間

オレンジ1・KPAXレーシングの6号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ　2022スパ24時間

■今季後半や2023年シーズンに向けての動き

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　GPXマルティニ・レーシングのチーム代表、ピエール-ブリース・メナは、今週末のレースに向けて2019年の優勝ドライバーラインナップを再結成するようポルシェに要請したことを明かした。「2019年の後、我々はそれを繰り返そうとするプレッシャーがあるため、翌年や2021年にトリオ復活させることをプッシュしなかった」と彼はSportscar365に語った。「少し時間が経ったいま、ラインアップを再結成できて良かったよ」

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　GPXが来年、ヨーロッパのレースにフルタイムで復帰するかどうかは不明だ。しかしメナは、2019年のスパ優勝チームにとってGT3が「非常に重要」であることに変わりはないと語った。「“フルプログラム”などを考えているが、具体的にどうするかはわからない。主催者とポルシェからの回答が必要だ。レースは依然として我々のDNAの中にあり、我々にとって重要であることに変わりはない」

　なおメナは、GPXは911の新しいGT3カーがデビューする最初のシーズンもポルシェに所属するつもりであると付け加えた。チームはすでに、2台のマシンをプレオーダーしていると理解されている。

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　K-PAXレーシングは、インディアナポリス8時間レースのラインアップにふたりのランボルギーニ・ワークスドライバーを加える予定だという。同チームのストラジテストであるトーマス・ブラムは「それがプランだ」とSportscar365に語った。「我々が理解しているところでは、ピットストップやその性質に関して、ルールは（GTワールドチャレンジ・アメリカのルールと）一致することになる」

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　ブラムは、ランボルギーニチームが今週末とインディアナポリスの結果次第では、今年のIGTCシーズンファイナルに参加する可能性があると述べた。「いくつかのうわさはある。こことインディアナポリスでどうなるかを見てみよう。その時点で最終戦に向けて引き金を引くかもしれない」

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　TFスポーツのトム・フェリエ代表によると、同チームがハート・オブ・レーシングに提供しているアストンマーティン・バンテージGT3は、ニュルブルクリンク24時間レースでの事故後に新たに購入したものだという。イギリスのチームは現在、今後のレースのためにノルドシュライフェで破損した車両を修理している。