BRX、プロドライブ・ハンターを再設計。“T1+”として2022年ダカールラリーに投入

7月30日(金)17時8分 AUTOSPORT web

 バーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)は7月29日、FIA国際自動車連盟が最近発表したT1+の新レギュレーションに対応するため、同チームが用いるラリーレイドカー『プロドライブ・ハンター』の再設計したとアナウンスした。


 クロスカントリーラリーの新しい規則であるT1+は、T1-Eと並ぶトップクラスだ。この新レギュレーションは、T1クラス内の4リンク同車と2輪駆動車のパフォーマンスのバランスをとるために導入されたもの。


 T1+に対応する新しいマシン『プロドライブ・ハンターT1+』は、より大きなタイヤを履き、サスペンションのストローク量が増え、さらに全福が拡大される。


 具体的には、タイヤはこれまで16インチリムに32インチのものが装着されていたが、17インチに37インチのタイヤを履くことに。また、サスペショントラベルは280mmから250mmに拡大され、ボディの全幅も2000mmから2300mmへとボリュームを増した。


 これらの変更にともない、ハンターではドライブトレインやサスペンション、ボディワークにいくつかの重要な改修を行う必要が出てきた。サスペンションのジオメトリーは延長したウィッシュボーンとダンパーで再構成され、17インチホイールにはより大きなブレーキが装着された。


 また、タイヤが大きくなるとドライブトレインの負荷が大きくなるため、ドライブシャフトやプロペラシャフトに加えてデフも変更されている。さらにワイドトラック化にともない、ボディワークのほぼ半分がハンターのオリジナルの外観を維持しながら新しい規則に合うように再設計された。


 この他、プロドライブはフロントスクリーンサイズを拡大し、この機会にドライバーの視界を改善する新しいプログラムを組み込んだワイパーモーターを採用。搭載するジャッキも軽量化と高強度化を図るだけでなく、クルマをより早く持ち上げられるよう改良され、これには信頼性を高めるために電動ポンプが採用されている。

ハンターは名門プロドライブが製造するラリーレイドマシン。左が現行型、右がハンターT1+
ハンターは名門プロドライブが製造するラリーレイドマシン。左が現行型、右がハンターT1+


「(2WDの)バギーと4輪駆動のT1車とのレギュレーションの違いによって、大きなタイヤを装着する側が不整地での走行が有利になっていたが、主催者がこれを解決してくれたことをとてもうれしく思っている」と語るのは、BRXのチーム代表であるガス・ベテリ。


「我々は今年のデビュー戦で多くのことを学んだ。これらすべての学習をクルマの改良に活かし、新しいハンターT1+は大きく前進したと信じている」


「(来年)1月にサウジアラビアに戻り、ダカールラリーでの勝利に挑戦することを楽しみにしているんだ」


 その新型ハンターT1+の最初のクルマは現在、イギリスのプロドライブ本社で製造されており、9月に初走行が実施される予定だ。同マシンは世界選手権化が発表されているFIAクロスカントリーイベントや、その開幕ラウンドとなる2022年のダカールラリーに参戦するためのマシンとして、カスタマー向け販売も行われる。


 なお、現行型のハンターは先週末、バハ・アラゴンで最後のラリーを戦い全11セクター中8つのセクターでベストタイムを記録するなど、そのスピードを発揮。終盤のパンクによって勝利を逃したセバスチャン・ローブが総合7位、チームメイトのナニ・ロマが総合5位でフィニッシュした。

バハ・アラゴンで総合5位となったナニ・ロマ(プロドライブ・ハンター/BRX)
バハ・アラゴンで総合5位となったナニ・ロマ(プロドライブ・ハンター/BRX)
セバスチャン・ローブ駆るプロドライブ・ハンター(BRX)
セバスチャン・ローブ駆るプロドライブ・ハンター(BRX)
プロドライブ・ハンター(左)とハンターT1+(右)
プロドライブ・ハンター(左)とハンターT1+(右)

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