フィル・フォーデンの超得意ワザ、ライン間で前を向くターンを徹底解説

7月31日(土)6時30分 Sportiva

スポルティーバ 足ワザ100連発
第17回 フィル・フォーデン(前編)

マンチェスター・シティやイングランド代表で、多彩なテクニックを見せるフィル・フォーデン。中盤のつなぎ役であり、ゴールに直結するプレーができる。今回は東京ヴェルディや柏レイソルで活躍した林陵平氏に、フォーデンの得意な足ワザを実際にプレーしてもらい、特徴とマネするべきポイントを聞いた。

◆【動画】フォーデンの数々のテクニックを林陵平が動画でレッスン

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相手のライン間で前を向くプレーが得意なフォーデン photo by Getty Images
↓【動画】フォーデンのテクニックを林陵平が実演&解説

 フォーデンはボールテクニックのレベルが高く、スピードもあるプレーヤーです。

 コーディネーション能力もあり、今回紹介した「密集突破」のような体の柔軟性を生かした、推進力ある突破もできます。プレービジョンやイマジネーションも豊富です。

 そして彼のプレーをマネする時にとくに重要なのは、ライン間(相手DFとMFの間)に入ってボールを受けて、前を向くプレー。これが非常にうまいですね。

 このライン間のスペースでボールを受けると、相手DFとプレスバックする相手MFにあっという間に詰められてしまいますが、フォーデンはパスコントロールの足ワザがうまい。

 今回紹介した「アコーディオントラップ」や「コンパスターン」を使って、そこでしっかり前を向いてターンして、次のプレーで局面を一気に打開できます。


体を回転させながら、ボールを引きずるようにして前を向く「コンパスターン」
「コンパスターン」は、中盤の選手はぜひ覚えておいてほしい、便利なオススメワザです。ライン間で後方からボールを受けるタイミングで、相手は前を向いてくるとは思わないので、意表を突いたプレーができると思います。

 しかも、利き足でボールを扱いながら、相手から離れたところにコントロールできます。次のプレーもやりやすく、一気にチャンスがつくれます。

◆メッシと同種の能力。ペップがフォーデンに固執する理由

 このように相手DFライン前で、前を向いてボールを持てる選手は、チームとして非常に大きい存在です。この状態からは、ラストパスも出せるし、自らシュートを狙いにもいけます。相手にとっては非常に危険な、対応が難しいプレーになります。

 僕はヨーロッパの試合をよく見ていて、現役時代は個人にフォーカスしていました。とくにFWだったこともあり、同じFWの選手の動き方や、味方からのボールの引き出し方とかを参考にしながら見ていました。

 でも今は、(東京大学運動会ア式蹴球部の)監督になって、より戦術的な見方をするようになりました。各チーム攻守において可変的なシステムが多くなっているので、そのあたりのチームの動き方や、ポジショニングを見るようになりましたね。

 その観点から言っても、マンチェスター・シティにおけるフォーデンのプレーや存在感は、際立っています。まだ21歳ですけど、ジョゼップ・グアルディオラ監督のサッカーで重要な存在であることは間違いないですね。

 個人スキルの高さが、ばっちりチームにはまっている選手だと思います。

フィル・フォーデン
Phil Foden/2000年5月28日生まれ。イングランドのストックポート出身。9歳からマンチェスター・シティの下部組織に所属。17歳でトップチームデビュー。2020−21シーズンはレギュラーポジションを獲得し、リーグ優勝、チャンピオンズリーグ準優勝に大きく貢献した。21歳ながらすでに公式戦100試合以上に出場し「クラブの未来」と言われるレフティのゲームメーカー。イングランド代表では、2017年にU−17W杯で優勝しMVPを獲得。A代表ではユーロ2020に出場し、準優勝に輝いた。

林 陵平
はやし・りょうへい/1986年9月8日生まれ。東京都八王子市出身。ジュニアからユースまで、東京ヴェルディの育成組織でプレーし、明治大学を経て2009年に東京ヴェルディ入り。レフティの大型FWとして活躍した。10年に柏レイソルに移籍し、11年にJ1優勝を経験。その後、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、再び東京Ⅴ、FC町田ゼルビア、ザスパクサツ群馬でプレーし、20年に現役を引退。Jリーグ通算300試合出場67得点。現役時代から海外サッカー通として知られ、メディア出演多数。21年から東京大学運動会ア式蹴球部の監督を務めている。


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