インディカー、2022年からハイブリッドパワートレインシステムを搭載

2019年8月2日(金)12時6分 AUTOSPORT web

 インディカー・シリーズは、2022年からハイブリッドパワートレインシステムを導入することを発表。ホンダとシボレーが引き続き開発しエンジン供給を行うほか、新たなマニュファクチャラーの参戦を期待している。


 現在はホンダとシボレーが供給する2.2リッターV6ツインターボエンジンを使用しているインディカー・シリーズ。2021年から新たなエンジンを導入する予定だったが、それを1年遅らせ、新たなクルマの導入と合わせてシングルソースのハイブリッドパワートレインシステムを搭載することを明らかにした。


 このハイブリッドシステムは、ブレーキの回生からパワーを蓄電。現マシンでも導入されているオーバーテイクシステムのプッシュ・トゥ・パス・システムとも統合され、ドライバーがコックピット内でそのパワーブーストの使用を決められるシステムとなる。


 このハイブリッドシステムを使用することで900馬力以上のパワーを達成するのが目標だ。


 またレースの安全面にも配慮。トラック上でマシンがエンジンストールし止まってしまった場合に、このシステムを使って素早く再スタートすることができるようになり、ドライバーやセーファーチームのリスクを軽減させる。


 このエンジンレギュレーションは2022年から2027年まで実施される予定となっている。


 インディカーの代表を務めるジェイ・フライは、「新しいエンジンにハイブリットパワートレインが組み込まれるような技術革新やクルマの進化はインディカーにとって刺激的な時間だ」


「将来に向けて、速く、派手で本物であるというレーシングルーツに忠実であり続けると同時にハイブリッドテクノロジーを加えるということは、シリーズや我々のマニュファクチャラーにとって重要な要素だ」とコメント。


 今年からホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントの代表を務めるテッド・クラウスは、「ホンダは我々のスポーツや世界の将来に関連する人々や技術を育てていくためにレースに専念している。インディカーは、成功と失敗が非常に明確な環境で人と技術の両方におって完璧なプラットフォームだ」とインディカーの決定を支持。


 また、シボレーのジム・キャンベルも「NTTインディカー・シリーズの新技術を搭載したシャシーと合わせるため、2022年までエンジン規制の実施を遅らせることを支持している」


「シボレーとインディカーのパートナーシップは、我々が開発したエンジンや組み込まれている関連技術を紹介し、レーストラックとショウルームでの間で、パフォーマンスや信頼性、効率性などの学習を転送する強力なプラットフォームだ」とコメントしている。


 ホンダ、シボレーともにエンジン開発を進めていくが、インディカーは新エンジンの導入を2021年から1年遅らせることで新たなエンジンマニュファクチャラーの参戦も期待している。


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