「朗希のグローブは宝物」元ロッテのマーティンが語る名手たちとの秘話 広瀬アリスさんへの感謝も
2023年8月2日(水)11時43分 ココカラネクスト
レンジャーズ、マリナーズなどMLBで活躍し、2019年途中から2022年まで千葉ロッテマリーンズで活躍したレオネス・マーティン。NPBでは通算340試合に出場し、打率.220、75本塁打、204打点の成績を残した。強肩強打の外野手としてチームに貢献した助っ人は、令和の怪物・佐々木朗希との秘話や、レジェンド・イチローへの敬慕の念を語ってくれた。
マーティンはメジャー通算9年で58本塁、126盗塁を記録したバリバリのメジャーリーガーとして来日。そんなマーティンがNPBで印象に残った選手を挙げてくれた。
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「バッターは柳田悠岐、村上宗隆。ピッチャーは山本由伸、佐々木朗希が印象的でした。村上はリーグが違えど、そのポテンシャルはすごいと感じました。ギータは日本人であのパワーはなかなかいないです。彼が打席に立つだけでも怖さがありました。打者としても素晴らしいですし、性格もいいので、仲良くすることができました。大好きな選手ですね。山本、佐々木はピッチャーとして素晴らしい投球をしていました」
マーティンは佐々木のことを「ブラザー」と呼ぶほど仲が良く、特に2人のイチャつきぶりは話題に。2022年に放送された「中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2022」では、ベンチに座っていたマーティンの膝の上に佐々木が腰かけ、マーティンがバックハグをする様子が2022年珍プレー好プレー大賞に選ばれた。佐々木との思い出を聞くと、佐々木からもらったというグローブを手に笑顔でこう振り返った。
「朗希はいつも僕のバットを勝手に使っていたので、代わりにグローブちょうだいって言ったら、くれました。彼からもらったグローブは一生の宝物です。朗希は一言でまとめると、本当にいい子でした。素晴らしいピッチャーですし、彼からからたくさん学ぶこともできました」
2022年4月10日のオリックス・バファローズ戦では、佐々木が28年ぶり、史上16人目の完全試合を達成した。この試合にマーティンは5番ライトでスタメン出場していた。
「自分の野球人生で初めて完全試合の場面にいました。そういう経験をすることができて、本当に光栄なことでした。最近もよく連絡をとっていて、彼から英語でメッセージが来ますし、英語でのやり取りは彼の勉強にもなると思います。将来的にメジャーに挑戦してくれることが楽しみですし、もちろんメジャーでも活躍できると思っています」
マーティンはメジャーリーグのレンジャーズ時代に完全試合まであと一人という試合を経験している。その時マウンドにいたのは、当時チームメイトだったダルビッシュ有。バッターボックスにはヒューストン・アストロズで、現在オリックスに所属するマーウィン・ゴンザレス。9回2アウトから安打を放ち、ダルビッシュの完全試合を阻止した。
「あの時は本当に悔しかったですね。ダルビッシュとはすごく仲良く過ごすことができました。ピッチャーとバッターで違うので、技術的なことは詳しくわからないけれど、チームメイトとして素晴らしい人でした」
マーティンは日本人メジャーリーガーと縁がある。2022年オフにロッテを退団したマーティンは2023年にマリナーズとマイナー契約を結び、招待選手として春季キャンプに参加した。その際、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターとして指導に当たったのが、日米野球界のレジェンド、イチローだ。
「自分がメジャーデビューした時に、イチローさんは向こうですでにレジェンドでした。自分としては早めに球場に行って、イチローさんのバッティング練習を見たり、彼から学ぶことができました。彼は常に見本として、選手としても人間としても素晴らしく、みんなのケアもしてくれました。憧れの選手でしたし、今回のオフでも会う機会があって、一緒に写真を撮ったり話したりすることができて良かったです。本当に感謝したいと思っています。イチローさんにはいつか監督をやって欲しいですね」
最後に、感謝したい人がもう一人いる。女優の広瀬アリスさんだ。激似と話題となり、広瀬さん本人も公認し、SNSを相互フォローする間柄だ。
「彼女のおかげで、自分のことがより有名になりました。彼女のためにビデオメッセージを送ったこともありますし、当時の通訳さんを介してTwitterとかで連絡を取り合ったりもしていたので、素晴らしい人だと思っています。家族を連れて試合を見にきたら?と何度か試合に招待したこともありましたけど、彼女も多忙で会うことはできませんでした。それでも、ロッテファンにも楽しんでもらえたし、野球ファン以外にも知ってもらうきっかけになったので、本当に感謝ですね」
[文/構成:ココカラネクスト編集部]