ザンダー・シャウフェレは連覇へ死角なし? “蟻塚”に負けず「落としても取り返せる」

2024年8月3日(土)11時0分 ALBA Net

ザンダー・シャウフェレに死角なし?(撮影:GettyImages)

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<パリ五輪 2日目◇2日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇7174ヤード・パー71>

好調が続くザンダー・シャウフェレ(米国)はそこに“蟻塚”があったとしても勢いが止まることはないようだ。


松山英樹を2打差で追いかけた第2ラウンド。2番パー3でグリーンを外してボギーが先行と初日同様不安定なスタートとなったが、3番パー5で1メートル半につけてバーディを奪うと4番で4メートル、5番も3メートル半を沈めて3連続バーディと勢いに乗った。さらに9番から3連続と淡々とスコアを伸ばすとトップへ。

しかし、13番パー4である問題が起こる。ドライバーで打ったティーショットを左へ曲げた。長いラフの中にボールを見つけ、素振りをしつつ打つ準備をする中でボールの後ろに「何かおかしなものを発見した」という。その正体は蟻塚(ありづか)。「オフィシャルを呼んだ」と裁定を仰いだ。

シャウフェレはこの蟻塚をルール16.1の「危険な動物」としての救済を求めたが、最初の競技委員は認めなかった。納得できないシャウフェレは「セカンドオピニオン」としてもう一人、競技委員を呼ぶことを要請した。しかし最終的に競技委員の裁定は、「草は動かせないが、ティを使って蟻を除去することはできる」というものだったという。

結局、砂の一部を除去。第2打はフェアウェイに戻しプレー続行、最終的にはこのホールを2つめのボギーとしてしまった。しかし好調のシャウフェレには「スコアを落としてもどこかでまた伸ばせる」という自信があった。14番パー5で第3打を60センチにつけてバーディで取り戻した。

2日目を終えて首位タイに「最高の位置につけられた」と笑顔を見せた。USAコールが起こる中、地元フランスのファンからも大声援を受けている。「僕はアメリカ人だけど、母は日本で育ち、父はドイツとフランスのハーフ、だから僕は多くの場所をホームと感じている」。ファンの声援を味方に、東京五輪に続く金メダル獲得を目指す。(文・武川玲子=米国在住)


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