MotoGP:1981年以来にフィンランドGPが復活。建設中のキュミリングで2019年から5年間
2017年8月3日(木)11時40分 AUTOSPORT web

MotoGPをプロモートするドルナスポーツは、2019年シーズンから5年間に渡り、フィンランドでMotoGPを開催すると発表した。開催地はフィンランド政府主導で建設が進められているキュミリングだ。
フィンランドでMotoGPが開催されるのは1981年以来のこと。舞台となるキュミリングはフィンランドの首都ヘルシンキから北東へ約130kmに位置するコウボラに建設されている。
キュミリングはFIAのグレード1格式、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)のグレードAを取得したサーキットで、全長は4.6km。18のコーナーがあり、最大高低差は18メートルだ。
メインコースのほかにも、カート場やモトクロス/ラリークロス用のコース、アイススピードウェイ用のコースなども併設されるほか、周辺にはホテルなども開業する予定。
今回の開催発表に際し、ドルナスポーツCEOのカルメロ・エスペレータは現地を視察。その後、フィンランドのサムポ・テルホ欧州文化スポーツ相とともに会見を行った。
「FIM(国際モーターサイクリズム連盟)に2019年からフィンランドでMotoGPを開催することを提案する」とエスペレータ。
「開催合意を発表できることは、我々にとって大きな喜びだ。(フィンランド東部の)イマトラで最後に世界グランプリが開催されてから数十年が経過したが、この新しい舞台での開催を発表できることを誇りに思う」
「モータースポーツにとって、フィンランドは伝統的な国であり、過去にはヤーノ・サーリネンやミカ・カーリョなど、多くの素晴らしいライダーたちが参戦してきた」
「フィンランドの人々はモータースポーツのこと熟知しているから、キュミリングでのレースは素晴らしいものになるだろう。コースレイアウトも高速でありながら安全性も確保されている」
また、テルポ欧州文化スポーツ相も「今回の発表は、輝かしい歴史を誇り、モータースポーツに情熱的なフィンランドにとって素晴らしいものだ」とコメントしている。
「MotoGP世界選手権は、経済効果だけでなく、地域やフィンランドという国の露出にとって、すばらしいインパクトをもたらすだろう」
「また、モータースポーツの歴史において、我々の役割を引き続き保証し、フィンランドGPとともに、さらなる歴史を刻むことを熱望する」