ウォルフ、2018年シーズンを「展開そのものがF1の良い宣伝になっている」と高評価

2018年8月3日(金)17時6分 AUTOSPORT web

 メルセデスF1トップのトト・ウォルフは、2018年シーズンのF1世界選手権について、自身が関わり始めて以来最もエキサイティングな展開となっており、このスポーツが持つ素晴らしい特長を現在また将来の潜在的ファンに示すための最高の見せ場になっていると話している。


 メルセデスは過去4シーズンにわたり年間ランキング首位の座を守ってきたが、今シーズンは最大のライバルであるフェラーリとの間で、これまでにないほどの接戦が続いている。


 直近の数週間は、ドライバーズとコンストラクターズの両選手権とも、レースのたびにトップが入れ替わるような目まぐるしい展開となっている。


 第12戦ハンガリーGPをルイス・ハミルトンが制したことで、現時点ではドライバーズ選手権でハミルトンがセバスチャン・ベッテルを24ポイント上回った。またコンストラクターズ選手権でも、メルセデスがフェラーリを10ポイントという僅差でリードすることになった。


「首位をめぐる戦いは、過去にはなかったほどエキサイティングだ」と述べたウォルフは、接戦なのは上位チームだけではないとして以下のように付け加えた。


「中団グループもかなりの接戦になっている。今シーズンのレースでは、コース上で何度も素晴らしいホイール・トゥ・ホイールの争いが演じられているだけでなく、意外な結果も生じている」


「これまでの12レース中、7レースでは最速のマシンが勝てていないのだ。全体として見ると、2018年シーズンのこれまでの展開は、それ自体がF1の優れた宣伝になっていると言えるだろう」


 当然のことながら、チーム代表としてのウォルフはメルセデスがシーズンを完全に支配し、ドライバーズとコンストラクターズの両選手権でタイトル獲得に向けてリードを広げていた方がよほど嬉しいはずだ。


 彼自身も認めているように、チームは今シーズンいくつかのレースで「ポイントを取りこぼした」ものの、情勢全般については満足だと明言している。


「チームとして見れば、現状ではドライバーズとコンストラクターズの両選手権でトップに立っており、中期報告書の内容は肯定的だ」


「今の状況はブラックリーとブリックスワースで働くスタッフたちの努力の賜物であり、またルイスとバルテリ(・ボッタス)のドライビング技術がもたらしてくれたものでもある」


「ただ同時に、複数のレースにおいて獲得し損ねたポイントがあることも認識している。だから我々は、シーズン後半戦に向けてさらにパフォーマンスを底上げすべく、取り組みを強化するつもりだ」


「我々は、規定で定められた夏休みが正式に始まる直前の週末まで全力で作業を続けていく」


 F1の規定では、すべてのチーム本部におけるあらゆる作業を、2週間にわたって完全に休止しなくてはならない。


 すなわち、すべてのスタッフが休暇に入るということになる。6月から7月にかけて実施された史上初の3連戦を含めて、数多くの連戦が行なわれた今シーズンにおいて、彼らにとって何よりも必要なのが休息だ。


「この休暇は、当然ながらチームの全員が取得するに値するものだ」とウォルフ。


「シーズン後半戦ではチームとしてより強力なレース展開ができるよう、皆でリフレッシュして必要なエネルギーを充電し、それから仕事に復帰する」


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