「カネを使い続けるのは不可能」バーランダーも売ったメッツに大谷翔平獲得の希望なし!? 米識者が持論「オオタニは見送った」

2023年8月3日(木)6時0分 ココカラネクスト

今オフの動向が注目され続けている大谷。そのなかでメッツがトレード市場で見せた動きは話題となった。(C)Getty Images

 現地8月1日、今季のメジャーリーグにおけるトレード市場が幕を閉じた。

 例年と同様に最後の最後まで様々な動きが起きた今季のトレード市場。今オフにFA(フリーエージェント)となる大谷翔平(エンゼルス)の去就も注目を集めたなかで、最も話題を提供したのはメッツの動向だろう。

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 怒涛の大型補強を施して今季を迎えた。1986年以来のワールドシリーズ優勝へ向け、着々と戦力を整えたメッツの開幕時の総年俸は史上最高額の3億3000万ドル(約535億円)という天文学的数値を計上。大富豪として名高い名物オーナーであるスティーブ・コーエン氏のタイトルへの意欲は間違いなく本物だった。

 しかし、故障者が相次いだ影響もあって、球団は開幕から失速した。ようやく戦力が整い始めた7月になってもなかなか状況は好転せず、気づけば地区4位にまで低迷。首位ブレーブスと大きく水をあけられ、彼らはトレード市場で売り手に回った。

 7月30日に3年1億3000万ドルの契約を締結中だったマックス・シャーザーをレンジャーズへ放出すると、デッドラインデー当日には昨オフに獲得したばかりだったジャスティン・バーランダーをアストロズへ売却。そのほかにも救援右腕のデビッド・ロバートソン、主力外野手だったマーク・カナ、トミー・ファムもトレードに出したのだ。

 事実上の白旗宣言と言える大刷新を行なったメッツ。これを主導したビリー・エプラーGMは「戦略的な決定だ」としたうえで、「強調しておきたいのは、これは再建ではないし、ファイターセールでもない」と訴えた。しかし、開幕前の期待が大きかっただけに、識者たちからは嘆きの声が上がっている。

 地元ラジオ局『WFAN Sports Radio』の人気番組「Boomer and Gio」でホストを務めるグレッグ・ジアノッティ氏は、売り手に回ったメッツを「ひどい年になったもんだよ」と糾弾。コーエンオーナーを含めた球団首脳陣の考えを分析した。

「コーエンがかねてから言っていたのは、今のようなペースで金を使い続けるのは持続不可能だということだった。つまりショウヘイ・オオタニの獲得は見送ったということでもあった。シャーザーやロバートソン、バーランダーのトレードを見ていると、彼ら(メッツ)は、目先の勝利よりも長期的な成功、育成の充実に舵を切ったとしか思えない。少なくとも今年は年俸調整でひどい年になって大炎上をしたからオオタニに6000万ドルを払う気なんてないんじゃないかな」

 エプラーGM曰く「この機会をファームシステムの強化という目標に沿う形にした」というメッツ。今オフの大谷獲得レースで有力候補とされていた彼らだけに、ファームの拡充に舵を切った今夏の動向は小さくない驚きを提供したと言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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