新人王争いのダークホースとなるか、7月3勝マークの日ハム・金村尚真 後半戦の力投も注目集める
2024年8月3日(土)6時20分 ココカラネクスト

金村は先発として存在感を示している(C)産経新聞社
オールスターが終わり後半戦がスタートしているプロ野球。現在、日本ハムはロッテに次ぐ3位と新庄政権下において初のAクラス、また先のプレーオフシーズンを見据える。
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チームは6月は苦しんだが、7月は5連勝を飾るなど12勝7敗2分と5つの勝ち越しで、8月の戦いへと突入した。
その7月、月間3勝をマークした金村尚真もチームの快進撃を支えた一人だ。今季先発として初勝利となった7月2日のロッテ戦から自身3連勝、さらに7月30日のオリックス戦でも勝ち星こそつかなかったものの8回途中2失点と粘投。7月に登板した4試合はいずれもクオリティスタートを記録と安定したピッチングで、新庄監督の信頼も厚い。
今季がプロ2年目、開幕ローテーション入りが期待されていたものの、チーム事情もあり開幕はリリーフでのスタート。与えられた場所でしっかり結果を残し、4月中旬までに6ホールドをマーク。主にセットアッパーとして勝ち試合での登板が多く、チームを勝利に導いてきた。5月から先発に配置転換となった。
転向当初は投打が噛み合わずなかなか勝ち星に恵まれなかった。今季先発として初勝利をあげたのは、7月2日のロッテ戦まで待つことになった。試合は6回9安打3失点と粘投。一方、一つ勝ちが続くと、その後は順調に勝ち星を積み重ねている。
元々潜在能力の高さで知られ、開幕投手を務めた伊藤大海、加藤貴之、山﨑福也の先発3本柱に次いで、今では先発ローテーションに欠かせない存在になりつつある。
そんな次世代エースとして成長が期待される金村に、ひそかに期待されているのは、タイトル争いだ。
プロ2年目として資格がある新人王レースで注目されている。パ・リーグでは西武の武内夏輝が開幕から即戦力ルーキーとして、安定感あるピッチングで6勝をマーク。防御率は圧巻の「1.67」と新人王候補筆頭となっているが、ここにきて金村も先発投手として存在感を示し始めた。
セ・リーグでは中日の田中幹也、DeNAの強心臓ルーキー、度会降輝にも注目が高まる。
いずれの選手にとってもここから勝負の夏場を迎える。特に近年は猛暑で体力との戦いともなる中、いかにベストパフォーマンスを残せるか。今後の快投も期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]