「柔道界における汚点」畳の上で乱闘寸前…英雄vs東京五輪銀メダリストの騒動に仏メディアが怒り「珍しい光景だ」【パリ五輪】

2024年8月3日(土)5時50分 ココカラネクスト

ツシシビリの反則は許されるものではないが、挑発を繰り返したリネールの行為もスポーツマンシップからは程遠いものだった(C)Getty Images

 今度は畳の上で“乱闘寸前”騒ぎだ。

 現地時間8月2日、シャンドマルス・アリーナにてパリ五輪柔道男子100キロ超級が行なわれ、2012年ロンドン大会、16年リオ大会で金メダルを獲得している“地元の英雄”テディ・リネール(フランス)が、準々決勝で東京五輪銀メダルのグラム・ツシシビリ(ジョージア)に勝利。試合後の騒動が波紋を呼んでいる。

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 会場が騒然となったのは、決着直後のシーンだ。審判から一本勝ちがコールされると、しばらく相手の襟から手を離さなかったリネールは、ツシシビリに両足で蹴り上げられ、畳の上にバタリ。その後、ツシシビリがリネールに顔を近づけ、何やら言葉を掛けると、続けざまにキック……。結果は一本勝ちから、反則勝ちに変更となった。

 この結果を受け、仏紙『Le Parisien』は、同競技における礼法の重要性を前置きした上で、「柔道界における汚点だ」と厳しく批判。「テディが左手を対戦相手の首を押さえつけると、そのツシシビリに両足で持ち上げられた」「テディは自分が倒れる前に喜びを表現し、ツシシビリはそれを快く思わなかった」などと同シーンを振り返っている。

 さらに『L’Equipe』は、「珍しい光景だった」と報道。試合後には、柔道精神に反する行為があったとして国際柔道連盟(IJF)がツシシビリの処分を発表し、同種目の敗者復活戦、そして現地時間3日に行われる混合団体戦への出場が認められなくなったが、これを受けて同メディアも「柔道界でめったに見られないものだ」と強調していた。

 なおその後、リネールは準決勝、決勝に勝利。自身3度目の金メダルを獲得している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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