大谷翔平、投手とは思えない40号到達で“ルース超え” 二盗で59年ぶりの偉業も「今夜、すべてをやり遂げた」

2023年8月4日(金)18時39分 ココカラネクスト

観る者に疲れ知らずと感じさせる大谷。その規格外のパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 文字通り歴史的なパフォーマンスだった。

 現地8月3日、エンゼルスの大谷翔平は本拠地で行われたマリナーズ戦に「2番・指名打者兼投手」で先発出場。投手としては右手のけいれんの影響で緊急降板と余儀なくされたものの、4回を投げて被安打3、無失点の好投。打者としても8回の4度目の打席に今季40号となるソロホームランを放つなど、2打数2安打1打点2四球と活躍した。

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 この日は走っても見せ場を作った。球場が沸き立ったのは、エンゼルスが1点ビハインドで迎えた6回2死無塁の局面だった。

 ここで第3度目の打席に入った大谷だったが、カウント3-0から相手ベンチに申告敬遠を告げられて出塁となる。当然、ホームファンからは思わずブーイングが飛んだのだが、背番号17は避けられたことを意にも介さず、すぐさま二盗を成功させる。

 自慢の快速と走塁技術で得点機を演出した大谷は、続く3番CJ・クロンがセンター前ヒットを放つと、一気にホームに生還。これで同点とすると、勢いづいたエンゼルスは4番のマイク・ムスタカスもタイムリーツーベースを放って逆転に成功した。

 とりわけ大谷の激走ぶりは、小さくない話題となった。米紙『LA Times』のエンゼルス番を務めるサラ・バレンズエラ記者は自身のX(旧Twitter)で「オオタニは今季14個目の盗塁を決め、現地では『M・V・P』の大合唱が起こっている」と球場内の異様な雰囲気を伝えた。

 さらにこの日は特大アーチも放った。大谷は右手のけいれんによって降板を余儀なくされていたわけだが、相手3番手右腕のアイザイア・キャンベルが投じた96.2マイル(約154.8キロ)の4シームを捉えた当たりは、打球速度106.7マイル(約171.7キロ)、飛距離390フィート(約118.9メートル)を計測。およそ降板した投手の当たりではない猛烈な打球を右中間スタンドに運んだ。

 惜しくもチームは9回裏に守護神カルロス・エステベスが逆転満塁弾を打たれて敗戦した。しかし、“異次元”の活躍を見せた二刀流スターへの賛辞は収まる気配がない。

 MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のXアカウントで「ショウヘイ・オオタニは、1964年5月7日のマッドキャット・グラント以来、マウンドに上がった試合で本塁打と盗塁を達成した初めての選手となる」と投稿し、大谷がわずか1日でやってのけた偉業を紹介。さらに米スポーツ専門局『ESPN Stats & Info』も「ショウヘイ・オオタニは今夜、すべてをやり遂げた」と絶賛した。

 ちなみに1シーズンに1つ以上の完封を記録した投手の最多本塁打数は、これまで1918年にベーブ・ルースが記録した「11」だった。すでに40号を放った大谷は“野球の神様”を遥かに凌駕しているのだ。なんとも恐ろしい選手である。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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