敵野手も「あいつはマジでイカれてる」と嘆く大谷翔平の偉才 投手なのに打撃三冠王に迫る恐ろしさ

2023年8月5日(土)6時0分 ココカラネクスト

驚異的な打棒を連日のように披露し続けている大谷。その活躍ぶりは、眼前で目にしたライバルも慄くほどだ。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)が止まらない。

 現地8月3日に本拠地で行われたマリナーズ戦では、「2番・指名打者兼投手」で先発登板。右手のけいれんによって降板を余儀なくされた後に迎えた8回の打席でライトスタンドに特大のソロホームランを叩き込んだ。これで2シーズンぶりとなる40号に到達した。

【動画】「なんてロケットだ」と米識者も驚愕!大谷翔平が放った大台40号本塁打の映像

 このマリナーズ戦でエンゼルスは9回に逆転を許して3-5と敗戦。ゆえに試合後の本人の表情は決して明るくはなかったが、夏場に入っても衰えが見えない大谷の快進撃は凄まじいというほかにない。とりわけ圧巻なのは「打者」としてのそれだ。

 今シーズンの大谷は打者だけで見ても「超一流」と呼ぶにふさわしいハイアベレージを居並べている。打率.310(アメリカン・リーグ3位)、40本塁打(同1位)、82打点(同2位)と投手としては超がつくほど異例な三冠王もにわかに現実味を帯びてきている。加えてメジャートップのOPS1.098や長打率.685を叩き出しているのだから、恐ろしいというほかにない。

 直近6試合で6度の申告敬遠を記録し、相手チームから避けられるケースも増えてきているが、それも必然と言えよう。なにせ安易に勝負をすれば、軽々と本塁打を放つか、得点を演出する長打を放つのだ。

 およそ投手もこなしているとは思えない大谷の異能ぶりは、ライバルたちも慄く異次元の領域に入っている。現地8月3日に米ポッドキャスト番組『The Compound』で「どうかしているよ」と語ったのは、タイガースの内野手ザック・ショートだ。

 去る7月27日(現地時間)に行われたエンゼルスとのダブルヘッダーで、1安打以下の完封(第1試合)と2打席連続弾(第2試合)を記録した大谷を目にしたショートは、「あの日は本当に長い時間、おしりを蹴られ続けたような気分だった。とにかく最悪な一日だった」と回想。そして、こう続けている。

「俺たちはショウヘイにまんまとやれたんだよ。あの男は完封勝利をあげた直後に、何食わぬ顔でDHとして出てきて2本塁打を打った。あの時、俺はサードを守っていたんだけど、一歩も動かなかったよ。『あぁホームランになるな』って感じで見守るだけだった。

 正直に言って、何かチートでもしてんじゃないかって思ったぐらいだ。まったく正気の沙汰じゃないよ。俺はこうも思ったんだ。『コイツはマジでイカれてる』って。間違いなく歴史上のどのシーズンよりも最高のシーズンを過ごしているし、史上最高の選手だ」

 打者としても規格外の進化を見せている大谷は、どこまで数字を伸ばすのか。打撃三冠王の可能性もゼロではない天才の活躍に興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「野手」をもっと詳しく

タグ

「野手」のニュース

「野手」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ