【米国はこう見ている】日米に温度差のある五輪野球 盛り上げるための秘策を米メディアが提言

8月5日(金)14時33分 フルカウント

2020年東京五輪での正式種目復活に沸く日本、一方アメリカは…

 2020年の東京五輪で、野球とソフトボールが正式種目として加わることが決まった。これを受けて、日本球界は大いに盛り上がり、大谷翔平(日本ハム)や山田哲人(ヤクルト)ら4年後に選手として脂がのる選手たちが「代表に選ばれるように頑張りたい」と、五輪出場に意欲を見せている。また、NPB各チームのオーナーも、五輪開催中はシーズンを途中中断することを検討しているとも報じられ、日本球界全体として全面的な協力体制を取ろうとしている。

 一方で、野球大国アメリカでは「MLBをシーズン真っ最中に中断することはできない」というやや現実的な見解が主流のようだ。そこで米スポーツ情報サイト「SBネーション」では、「2020年に野球は五輪に復活するが、注目を集める方法はあるのか?」と題した特集で、メジャーリーガーの参加に否定的なMLBに対し、五輪種目としての野球を盛り上げる5つの提案をしている。

 記事では「野球とソフトボールが世界最高のスポーツだとするなら、五輪に復活することは喜ばしいこと」としながらも、「マイク・トラウトやクレイトン・カーショー擁するチームUSAや、フェリックス・フェルナンデスやミゲル・カブレラ擁するチーム・ベネズエラにはならないだろう。今あるWBCですらトップチームが作れていないのに、五輪で実現するわけがない」と厳しい現実に触れている。他にも人気の五輪競技があり、MLB関係者がトップ選手派遣に否定的な考えを持つアメリカでは「言葉を選んで言ってみても、五輪競技としての野球への関心は限られたものになる」と断言。その一方で「日本をはじめ他国では注目を浴びる」と指摘し、「アメリカ国民が五輪野球を見るためのアイディア」と銘打ち、斬新なアイディアを5つ提案している。

未来のメジャーリーガー探し! 若手有望株中心のチーム構成

(1)夏季五輪を1月に移す

 特集では「他にもいいアイディアはあるけど……」としながらも、メジャー開催期間とかぶらない1月に五輪を行うことが、MLBの協力を得たり、ファンの注目を集めるにはベストの選択であることは間違いなさそうだ。

(2)若手有望株でチームを作る

 記事では「メジャー級の選手が出られないなら、ルーキーリーグや1Aレベルで9月に昇格予定のない選手でチームを作ろう」とも提案している。実は、2008年北京五輪のアメリカ代表選手として、当時大学生だったストラスバーグ(ナショナルズ)、1A投手だったアリエッタ(カブス)、2A選手だったファウラー(カブス)やラポルタ(インディアンス)らが出場していた。いずれも現在はチームの中心選手。未来のメジャーリーガーを探す大会と位置づければ、ファンの関心が集まることは間違いない。

(3)引退した選手で結成

 最近引退したばかりの元メジャーリーガーでチームを構成するという案。例えば、先発ローテーションは、ティム・ハドソン(元ジャイアンツ)、ジョシュ・ベケット(元レッドソックス)、ロイ・オズワルト(元アストロズ)といった具合で、なかなか強力なメンバーは揃いそうだ。

「五輪の“ステータス”を売りにすれば…」

(4)若手有望株と引退した選手の混合チーム

 若手と引退選手の混合チームで、それぞれの長所短所を補うチーム。「キューバ、韓国、日本といった本気のチームと渡り合えるか?」という疑問に関して、記事では「もちろん」と太鼓判を押す一方、「注目を浴びるか?」という疑問には「多分…約束はできないが」とやや弱腰だ。

(5)NPBのようにメジャー開催を中断

 最後の提案は、五輪開催中はメジャーのレギュラーシーズンを中断しよう、というアイディアだ。「乗り越えられない問題は山積み」、さらには「中断したからといって、いい選手が集まるとは限らないし、視聴率が3倍アップになるわけじゃない」としながらも、元オリックス助っ人で北京五輪代表チーム入りしていたマイク・ヘスマンのように「メジャー出場経験はわずかでも、五輪メダル獲得という思い出が残る」選手もいると指摘。「五輪の“ステータス”を売りに盛り上げる方法はある」としている。

 これまでのWBCにも、メジャーの一流選手を派遣してこなかったメジャーリーグ、そしてアメリカ代表だが、2020年に向けて野球の五輪復活で沸く日本との温度差は間違いなくありそうだ。あと4年の間で、この温度差をいかに埋められるか。まだまだ課題は山積みのようだ。

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