LEXUS TEAM ZENT CERUMO スーパーGT第5戦富士 予選レポート

2017年8月6日(日)9時14分 AUTOSPORT web

2017 AUTOBACS SUPER GT Report
FUJI GT 300km RACE
第5戦 富士スピードウェイ


ZENT CERUMO LC500
#38 立川祐路/石浦宏明


◆8月5日(土) QUALIFY
公式予選総合結果 6位(1分29秒934)


<公式予選>天候:曇り コース状況:ドライ


 変わりゆく天候に翻弄され、まさかの無得点となった第4戦SUGOから2週間。2017年のSUPER GTは真夏の3連戦の2戦目、第5戦富士スピードウェイを迎えた。前戦でポイントが得られなかったとはいえ、ランキングは5位。第2戦では見事優勝を飾り、LEXUS TEAM ZENT CERUMOにとってもホームコースである富士でポイントを積むことができれば、ふたたびランキング首位も見えてくる。それだけにこのラウンドは重要な一戦と言えた。


 2週間の間にレースへの準備を整え、富士スピードウェイに乗り込んだLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、8月5日(土)午前8時50分からの公式練習に臨んだ。ZENT CERUMO LC500には立川祐路が乗り込みコースインし感触を確認していくが、立川はオーバーステアを訴え、いまひとついいフィーリングを得ることができない。


 石浦宏明に交代しながらチームは対策を施していき、公式練習は最終的に立川が21周、石浦が11周をこなし最終的に石浦の1分30秒547がベストタイムで7番手で終えたものの、チームは続いて開催されたサーキットサファリの時間も使ってセットアップを進めた。


 幸か不幸か、前戦無得点だったこともあり、スーパーGT特有のウエイトハンデシステムのなかで、ZENT CERUMO LC500は燃料流量リストリクターの制限も、ライバルに比べて軽い状態にあった。ただ公式練習7番手とはいえ、ハンデがさらに厳しい状態のライバルにもおくれをとっている状況だ。


 LEXUS TEAM ZENT CERUMOは予選上位進出を目指しミーティングを実施。第4戦までの間に得られたテストのデータから、好材料と思われるものを選び、ZENT CERUMO LC500に施すことにした。

ZENT CERUMO LC500


 しかし午後2時55分からのノックアウト予選に向け、そのセッティング変更を試す時間はない。予選Q1のアタッカーを務める石浦は、ぶっつけ本番の予選を強いられることになった。


 ただ、ZENT CERUMO LC500を駆ってウォームアップを進める石浦は、ZENT CERUMO LC500に好感触を感じ取る。石浦は5周目に1分29秒775というタイムをマークし、見事6番手へ! 熾烈な戦いのなかで、予選Q2の立川にバトンを繋いだ。


 無事にQ2進出を果たしたZENT CERUMO LC500だが、石浦は「まだもうひとつ」足りない部分があると感じ、立川のアタックに向けてその改善点を伝え、チームは迅速な作業でそれに応えた。続くQ2へと向かっていった立川もクルマの改善度を感じつつ、アタックを展開していった。


 立川はまずアタック1回目で1分30秒108というタイムをマークするが、ライバルたちは1分29秒台に入れてくる。ZENT CERUMO LC500にさらに鞭を入れた立川は、チェッカー周に1分29秒934をマーク。最終的にZENT CERUMO LC500は6番手という順位で公式予選を終えることとなった。


 車種・タイヤが同じながら、よりハンデが厳しい#36 LC500が3番手につけたことを考えると、決して手放しで喜べる順位ではないが、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは決勝レースに向けて硬めのタイヤを選んでいることや、セットアップにまだ改善の余地があることを考えると、さらなる上位進出も可能だ。ホームコースでLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、レースでのさらなるジャンプアップを狙っていく。

ZENT CERUMO LC500の立川祐路(左)と石浦宏明(右)、レッドブル・エアレースパイロットの室屋義秀(中)


ドライバー/立川祐路
「公式練習の走り出しで、少しクルマのバランスに苦しんでいました。オーバーステアの症状がひどく、それを解決するためにセットアップのトライを進め、午後の公式予選までに多くを改善することができたと思います」


「必ずしもベストな状態ではなかったので、予選順位ももう少し上にいけた可能性はありますが、公式練習の状態からの挽回は最低限できたと思いますし、明日のレースも上位にいけるポジションにつけられているので、さらにクルマを改善して追い上げたいと思います」


ドライバー/石浦宏明

石浦宏明(ZENT CERUMO LC500)

「走りはじめは立川選手がドライブして、バランスに苦しんでいる印象がありました。その後僕に交代して、サーキットサファリの時間も使っていろいろなことを試しましたが、朝の段階では根本的な解決はできなかったので、予選に向けてテストで試したもののなかから変更を施しました。そのため公式予選は走ってみなければ分からない状況でしたが、公式練習に比べてかなり改善することができました」


「ただ、セクター3でもうひとつ足りない部分もあったので、明日に向けてしっかりと悪い部分を解決することができればと思います。選んだタイヤも決勝レースを見据えてのものなので、課題を解決できれば上位にいくことができると思っています。表彰台以上では終えたいですね」


浜島裕英監督
「午前の公式練習ではみんな苦労して、お昼の間にしっかりと話し合って改善した結果、6番手という結果を得ることができました。ハンデを考えると#36 LC500に予選順位で敗れてしまったので、それは悔しいところではありますが、明日はしっかりレースを終えられることができれば、必ずいい結果が出ると思っています」


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