浦和GK鈴木彩艶、シント・トロイデンに期限付き移籍「全てが僕の大切な財産」

2023年8月6日(日)15時18分 サッカーキング

シント・トロイデン移籍移籍が発表された鈴木彩艶 [写真]=金田慎平

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 浦和レッズに所属する日本代表GK鈴木彩艶が、シント・トロイデンに期限付き移籍することで基本合意に達したことが発表された。8日に両クラブが公式サイトで伝えている。なお、同日行われる明治安田生命J1リーグ第22節の横浜F・マリノス戦終了後、ピッチにて同選手よりファン・サポーターに向けて挨拶が行われるという。

 期限付き移籍期間は2024年6月30日までで、メディカルチェック後に正式契約となる。シント・トロイデンには現在、GKシュミット・ダニエル、DF橋岡大樹、DF小川諒也(新加入)、MF藤田譲瑠チマ(新加入)、MF伊藤涼太郎(新加入)、MF山本理仁(新加入)、FW岡崎慎司が所属しており、鈴木は8人目の日本人選手となる。

 鈴木は移籍決定に際し、浦和のクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントした。

「このたび、シント・トロイデンに期限付き移籍することを決断いたしました。0歳から浦和で育ち、埼玉スタジアムで世界一のファン・サポーターと共にプレーすることを夢見て、11歳のときに浦和レッズジュニアに加入しました。そこからアカデミーで7年間、多くのことを学び浦和レッズジュニア出身の選手として、はじめてプロ契約を結ぶことができました」

「浦和レッズの選手になり、守護神としてゴールを守りタイトルを獲得する、という目標を持って闘ってきましたが今日までに実現させることができず、悔しい気持ちと共に自分自身の力不足を痛感しています。しかし、素晴らしいチームメート、スタッフ、ファン・サポーターと共に戦った試合の一つ一つを鮮明に覚えています。共に喜びを分かち合ったこと、時には厳しい声をかけてくれたこと、全てが僕の大切な財産です」

「今回の移籍はとても難しい決断でしたが、自分の夢を達成するために覚悟を持って決断いたしました。また、チームとしてもリーグタイトル獲得に向けて、とても重要な時期にこの移籍を受け入れてくれたクラブに感謝したいです」

「アカデミーの選手たちの目標となれるように、浦和レッズの選手としてプレーしてきた誇りを胸に世界で闘ってきます。いつの日か、再び浦和レッズのユニフォームを着てプレーできるように頑張ってきますので、引き続き浦和レッズと共に応援していただけるとうれしいです。11年間ありがとうございました」

 また、シント・トロイデンのクラブ公式サイトでも以下のようにコメントをしている。

「この度、浦和レッズから加入することになりました、鈴木彩艶です。このチームの一員としてプレーできることを大変嬉しく思います。自分の持てる力を最大限発揮し、チームの目標達成に向け全力で闘います。よろしくお願いします」

 そして、シント・トロイデンの立石敬之CEOも以下のようにコメントしている。

「鈴木選手の期限付き移籍での加入を心から喜んでいます。伝統ある浦和レッズというクラブが大切に育てた才能溢れる選手を、次はベルギーの地で更に大きく成長させるサポートをしていきます。来年にパリで開催されるオリンピックで活躍し、そして次のワールドカップのメンバーとして多くの方々に感動を与えられる選手になってほしいと願っています」

 2002年8月21日生まれの鈴木はガーナ人の父と日本人の母を持ち、アメリカ出身ながら日本の埼玉県で育った。浦和の育成組織出身で、ジュニア、ジュニアユース、ユースと着実にステップアップを遂げ、ユース時代には2種登録選手としてトップチーム登録されていた。

 トップチームに昇格した2021シーズンは、明治安田生命J1リーグで6試合に出場。JリーグYBCルヴァンカップでは9試合に出場し、GKとして史上2人目となるニューヒーロー賞に輝いた。その後もGK西川周作とポジション争いを繰り広げ、2023シーズンはまだ明治安田生命J1リーグでの出場はないものの、JリーグYBCルヴァンカップで5試合、天皇杯で1試合に出場していた。

 現在はパリ・オリンピックを目指すU−22日本代表の一員としても活躍。EAFF・E−1サッカー選手権2022では初のA代表に選出され、1試合に出場していた。

サッカーキング

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