“Bのパター”が長野泰雅の悩みを解決?「改善されそう」 シード死守の切り札投入も
2024年8月7日(水)7時30分 ALBA Net
<横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜 事前情報◇6日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7207ヤード・パー71>
国内男子ツアーは3週間のオープンウィークを終え、後半戦に突入。開幕前の指定練習日に会場へ行ってみると、長野泰雅がレアなパターを手にラウンドしていた。それはブリヂストンから約9年ぶりに発売される『ブリヂストンゴルフ パター』だった。初めて打った感触は「めちゃくちゃ転がりが良い」と手ごたえを感じている。
長野が抱えるパッティングの悩みは「ちょっと押し出す、つかまえきれない感覚」。しかし今週の月曜日にこのパターを手にした時から「つかまえやすい。あまり押し出さない感じなので、改善されそう」と好感触を得ていた。タイプは『BP-01』『BP-02』『BP-03』『BP-03LD』の4つあり、長野が選んだのは「ネックの形状が好き」という理由からBP-02。シャープさと安心感のバランスが取れたワイドソールのブレードパターだ。
最大の特長は同メーカーのドライバーのフェース面に使用されているスリップレスバイトリーミングを導入していること。これは雨に濡れてしまってもボールとフェース面の滑りが軽減でき、結果的に天候に左右されずボールがきれいな順回転を描く。担当者は、「(インパクト時の)スリップが抑えられるため、その技術を取り入れました」と説明する。
さらにインサートには“きれいな転がりを生み出す”というハイブリッドカンチレバーという構造を採用。金属と樹脂のハイブリッドフェース構造も順回転を促進する。こういった技術の恩恵を受け、長野は以前のパターと同じ感覚でストロークしていても「転がりが良い」と話す。悩み解決のためストロークを変えなくても求める転がりをしてくれていて、安心感も得られている。
プロ1年目だった2022年に賞金ランク30位になり初シードを獲得。さらに昨年も37位と、21歳はブレークも期待されている。しかし今季はこれまで10試合に出場し、5試合が予選落ちで賞金ランキングも69位と苦戦。来季のシード権を獲得できるのは同ランキング上位65位までの選手とあって、残り12試合(最終戦含まない)は大事な戦いとなる。その局面で新兵器の投入はあるのか? “Bのパター”が切り札になるかもしれない。(文・高木彩音)
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