世代屈指の才能持つ阪南大高MF中村成龍、同世代の活躍に感じる「焦り」と「刺激」

2018年8月8日(水)9時16分 サッカーキング

阪南大高・中村成龍(3年)

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 高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグに所属する青森山田、東福岡、富山一、そして関西の高体連チームで唯一のプレミアリーグ勢・阪南大高(大阪2)もインターハイ初戦を突破した。

 阪南大高は広島の強豪・瀬戸内と対戦。2年生CB高木践の先制ヘッドを皮切りに後半の3得点で勝利したが、その中で存在感ある動きを見せていたのがMF中村成龍だ。前半、得意の直接FKがポストをかすめ、ゴール前のこぼれ球に反応した右足シュートでも会場を沸かせた。

 後半にもDFの頭上を抜くボールコントロールからシュートへ持ち込むなど技術力とアイディアを表現していたのは確か。だが、「最後までいけないのが僕の課題なので改善していきたい」と首を振ったように、“あと少し”のプレーが続いて無得点に終わった。

 センス十分で実力は間違いなく関西屈指。今年1月には2年生ながらプレミアリーグ選抜イタリア遠征メンバーに選出され、FW中村駿太(青森山田→モンテディオ山形)や現U−19日本代表のMF滝裕太(清水エスパルスユース→清水エスパルス)らとともにプレーしている。



 だが、今年は十分な結果を出すことができていない。本来はボランチやトップ下で力を発揮するが、プレミアリーグの序盤戦は守備能力とフィード能力を買われてCBとして先発。その後、中盤にポジションを戻したが、濱田豪監督が「頑固なんですよ」と苦笑するように、ボールを持ってリズムを作るMFは相手に狙われ、チームのリズムにも乗れずにゴールに絡むことができていない。

 印象的なプレーを見せているが、出ない結果。本人も「焦っていますね。最近、全然点取れていないので」と自嘲気味に話すが、このまま終わる訳にはいかない。「大津の子らが日本代表になったので刺激を受けている。佐野海舟とかも凄く注目されているので僕もそこに入っていって活躍できればいい」

 プレミアリーグ選抜としてともにイタリアでプレーしたMF水野雄太とCB吉村仁志(ともに大津)は、6月にU−18日本代表初選出。また、MF佐野海舟(米子北)は高体連屈指のボランチとして注目を集めている。

 イタリアで中村はプレミアリーグ選抜のファーストゴールを決め、ポジショニングの良さ、ボールコントロールなど、同世代や1歳年上の才能たちに負けないくらいのパフォーマンスをしている。今回のインターハイはアピールのチャンス。現在、先を行く彼らに負けないようなプレーをして、チームを初の8強、それ以上へ導いて評価を勝ち取る。

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