アロンソのインディ500再挑戦は不透明。エンジン契約が影響とマクラーレンF1が示唆

2017年8月9日(水)8時1分 AUTOSPORT web

 フェルナンド・アロンソがインディ500に続いて2017年シーズン中に再びインディカーに参戦するかもしれないという報道をマクラーレンのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンが打ち消した。彼はまた、アロンソの将来のインディ500参戦については不透明であると示唆した。


 9月17日に開催されるインディカー最終戦ソノマにアロンソが出場する可能性があるという報道が一部でなされた。インディ500で走ったアンドレッティ・オートスポートの5台目のエントリーになるといううわさだが、この週末にはF1シンガポールGPが開催されるため、アロンソがインディカーに出場するためにはF1を再び欠場しなければならない。今年5月、アロンソは、マクラーレン、ホンダ、アンドレッティ・オートスポートの提携によりインディ500に初挑戦、そのためF1モナコGPには出場しなかった。


「完全にクレージーだ」と、マクラーレンのザック・ブラウンは、アロンソのソノマ参戦報道についてRACERに対して語った。


「そうするためには彼は我々を通してリクエストしなければならないが、そういう事実はない。それにその(ソノマの)イベントはシンガポールGPと重なっている。フェイクニュースにすぎないよ」


 今年のインディ500で予選5位、決勝でも上位争いをするなど、注目すべき活躍をしたアロンソは、将来改めて挑戦したいと発言している。


 しかしアロンソの2度目のインディ500挑戦が実現するかどうかには、さまざまな要素がかかわっている。今年はマクラーレンとアンドレッティがともにホンダエンジンを搭載しているという共通点があったことからプランが比較的スムーズに進んだが、両者は2018年に向けてエンジンの変更を検討しているといわれている。


 アンドレッティはシボレーと交渉していると伝えられており、マクラーレンはホンダとの契約があるものの、2018年に向けて他マニュファクチャラーへのスイッチの可能性にも目を向けている。両チームがホンダとの契約を継続し、アロンソがマクラーレンに残留するなら、彼の2度目のインディ500参戦は実現しやすくなるが、そうでなければ可能性は低くなるだろう。


「フィフティ・フィフティだ。(インディ500で走る)ホンダエンジン搭載車があることが重要になるかどうかは、我々のホンダとの関係に左右されるだろう」とブラウンは語っている。


 マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、ハンガリーの週末に、もしパワーユニットを来年他社製品に変更するなら、9月までには決断する必要があるとコメントした。


「エンジンを変更するには技術的に12週間かかる。つまり3カ月前までなら変更することが可能だ。エンジンを想定してベースデザインを作るなら、(その期限は)9月ということになる」


 一方、今季末でマクラーレンとの契約が切れるアロンソは、まだ2018年のプランを決定していない。残留の可能性が高いと考えられてはいるが、インディカーフル参戦の可能性もゼロではないと示唆している。


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