巨人・菅野智之 またも背信投球の崖っぷち 波に乗り切れない「致命的な要因」

2023年8月9日(水)11時40分 ココカラネクスト

3回途中5失点と役割を果たせなかった菅野(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は8日の阪神戦(東京ドーム)に6−7と惜敗で4位に転落。打線は岡本和真の3戦連発、長野久義の3号2ランと必死に食い下がったが、先発した菅野智之が3回途中5失点と粘れなかった。

 初回から苦しい投球が続いた。一死後、中野拓夢、森下翔太に連続安打で一死一、二塁の形を作られると相手主砲、大山悠輔に外の球を踏み込んで打たれ、先制適時打を許す。その後は堅守もあり初回は1失点で乗り切ったものの、2回にも1失点。3回、相手投手の西純矢に適時打を許した時点で降板となった。

【動画】先発した菅野は初回に相手主砲の大山に適時打を許すなど、ピリッとしない内容となった

 2回3分の2、7安打5失点で降板。チームも大事な阪神3連戦の初戦を託したが、期待に応えることはできなかった。

 最近は7月17日のヤクルト戦(神宮)でもプロ最短の3分の1、6失点KOと不安定な投球が続いている。

 今季は開幕投手を託されながらコンディション不良で登板ならず。チーム合流は6月の交流戦に入ってからだった。その間の先発ローテーションは戸郷翔征、山崎伊織など若手投手陣の奮闘もあり、勝ち星を積み重ねてきたが、菅野は今季ここまで8試合に登板し、2勝5敗。首位追撃の大事な時期にベテランの調子が上がってこないことはチームにも陰を落としている。

 要因の一つには高い制球力が持ち味の一つともされるが、コーナーを狙うがあまりに四球を出し、失点に結びつくケースも最近は増えている。この試合の2回も二死二塁まで追い込みながら、先頭の近本光司に四球を与え、その後、中野拓夢に適時打を浴び、失点を許している。

 制球にこだわるがあまり球数も費やし、息切れも招いている。この日は3回途中までで74球、テンポの悪さも試合展開を重くしている要因にあげられる。

 またこの日は最速150キロの直球、カットボール、スライダー、フォークと多彩な変化球を交えて、阪神打線を封じ込めようとしたが、ゲームプラン通りにはいかなかった。直球の球威も全盛期より確実に落ちており、引き続きスタイルチェンジを摸索する日々が続きそうだ。

 今後もポストシーズンを見据えて、シビアな戦いが続く。次の登板機会にはチームを救う快投を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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