移籍期間終了。今季プレミアリーグの優勝オッズから見える勢力図

8月9日(金)17時17分 Sportiva

 イングランドの移籍期間が現地時間8月8日に終わり、いよいよ9日からプレミアリーグが開幕する。

 市場閉幕で各クラブの陣容が明らかになると、英ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」は今季プレミアリーグの優勝オッズを次のように設定した。


開幕前のコミュニティ・シールドを制したマンチェスター・シティ

1位 マンチェスター・シティ(1.44倍)
2位 リバプール(3.75倍)
3位 トッテナム・ホットスパー(17倍)
4位 チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド(34倍)
6位 アーセナル(41倍)

 振り返れば、昨シーズンの優勝争いは大接戦だった。栄冠を掴んだマンチェスター・Cが98ポイントを獲得し、2位のリバプールは97ポイント。両者の勝ち点差はわずか「1」で、まさにハナ差で決着がついた。

 迎える今シーズンも、この2強構造は変わらなそうだ。賭けというシビアな世界ではじき出された優勝オッズは、マンチェスター・Cが1.44倍で、次点のリバプールが3.75倍。3番手のトッテナムが17倍と一気に差がつけられているように、今年もマンチェスター・Cとリバプールが頭ひとつ飛び抜けた存在だ。

 ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・Cは、国内リーグ3連覇に向けて準備に抜かりがない。

 今オフには、手薄だったアンカーと左右のサイドバックを補強した。34歳のフェルナンジーニョへの依存度が高かったアンカーには、アトレティコ・マドリードからスペイン代表MFロドリを獲得。同じく駒数が足りなかった左SBにアンへリーニョをPSVから買い戻し、右SBにもポルトガル代表のジョアン・カンセロをユベントスから補強した。

 おかげで、前線から最終ラインまでスキのない陣容が完成している。イングランドの国内リーグ史でアレックス・ファーガソン政権時代のマンチェスター・Uしか成し遂げていない「リーグ3連覇」を目標にしつつ、悲願のチャンピオンズリーグ制覇を目指す。

 対抗馬のリバプールは、補強を必要最低限にとどめた。昨シーズンの主力は残留しており、ユルゲン・クロップ監督の自信の表われとも見てとれる。

 モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノの3トップは欧州屈指の破壊力を誇るが、それぞれオフの間にコパ・アメリカとアフリカ・ネーションズカップに参加しており、疲労面が懸念される。先発メンバーに比べると控え陣がやや物足りないだけに、ジェルダン・シャキリやディヴォック・オリギを含めたバックアッパーの奮起にも期待したい。

 そのリバプールは、クロップ体制4シーズン目で欧州制覇を成し遂げた。次なる目標は当然、1990年以来30年ぶりとなる国内リーグ優勝。マンチェスター・Cを止めて、栄冠を掴めるか。

 そして、2強の背中を追いかけるのがトッテナムだ。チャンピオンズリーグ決勝に進出したチームをベースに、移籍期間は積極的に補強に動いた。

 獲得に動いていたパウロ・ディバラ(ユベントス)は取り逃したが、中盤に推進力をもたらすタンギ・エンドンベレ(前リヨン)、スペインでブレイクしたジオヴァニ・ロ・チェルソ(前ベティス)、左サイドの有望株ライアン・セセニョン(前フラム)を加えた。いずれも頼もしい即戦力だ。4位で終えた昨シーズンは王者マンチェスター・Cに27ポイントの大差をつけられただけに、積極的な選手補強でその差をどこまで縮められるか。

 一方、昨シーズンを3位で終えたチェルシーには不確定要素が多い。まず、新指揮官に就任したフランク・ランパードは、英2部のダービーを率いた昨シーズンしか監督経験がない。

 さらに、FIFA(国際サッカー連盟)から2度科せられている移籍市場での補強禁止処分の影響も無視できない。オフにはエースのエデン・アザールをレアル・マドリードに売却したが、現状、クラックが抜けた穴を埋められていない。新米監督には、少しばかり荷が重いだろう。

 その意味でも、昨シーズンはダービーにレンタルで在籍し、ランパード監督が育てたMFメイソン・マウントやDFフィカヨ・トモリといった若手が、どこまで台頭できるか。ここがポイントになるかもしれない。

 トップ6では最多となる「54失点」を喫したマンチェスター・Uは、DFとしては史上最高額の8000万ポンド(約103億円)の移籍金でイングランド代表DFのハリー・マグワイア(前レスター・シティ)を獲得した。そのほか、攻撃的SBのアーロン・ワン=ビサカ(前クリスタル・パレス)や、21歳アタッカーのダニエル・ジェームズ(前スウォンジー・シティ)を迎えたが、それでも優勝争いに加わるには戦力不足の印象が拭えない。

 オフの間に移籍希望を明らかにしたポール・ポグバが残留したとはいえ、しばらく”騒動”が収まるようには思えない。ピッチ内外を含めて、オーレ・グンナー・スールシャール監督には難しい舵取りが求められそうだ。

 そのマンチェスター・Uとほぼ同数の「52失点」を許したアーセナルは、チェルシーからDFダヴィド・ルイスを獲得して守備のテコ入れを行なった。左SBには、セルティックからスコットランド代表DFのキーラン・ティアニーを補強。後方部を固めると、前方にもリールからFWニコラ・ペペ、MFダニ・セバージョス(レアル・マドリードからレンタル)の人気銘柄を獲得し、陣容の刷新を図った。

 今オフのアーセナルは、MFアーロン・ラムジー(ユベントス)、DFローラン・コシエルニー(ボルドー)、MFアレックス・イウォビ(エバートン)と、主力の放出も多かった。それだけに、ウナイ・エメリ監督の大胆なオペレーションが吉と出るかどうかが成否を分けそうだ。

Sportiva

「プレミアリーグ」をもっと詳しく

「プレミアリーグ」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ