J1、J2、J3今節の見どころは? 小野伸二は札幌での“ラストマッチ”へ。井手口陽介の再デビューはあるか【編集部フォーカス】

8月10日(土)8時0分 フットボールチャンネル

北海道コンサドーレ札幌対浦和レッズ

 明治安田生命Jリーグは今週末、J1第22節、J2第27節、J3第20節を迎える。徐々に勝ち点差は広がり、勢力図ができつつあるが、リーグはまだまだ続く。今節はどのような対戦カードが組まれているのか。注目試合や選手、見どころをピックアップした。

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注目カード(明治安田生命J1リーグ)
北海道コンサドーレ札幌対浦和レッズ 8月10日 14:00

注目選手
MF:小野伸二(札幌)

 北海道コンサドーレ札幌は5日、チームに所属する元日本代表MFの小野伸二が明治安田生命J2リーグのFC琉球へ完全移籍することを発表している。クラブ公式サイトを通じて小野は「5年間本当にお世話になりました。こんな自分を6シーズンも雇ってくれたクラブに感謝しています。ありがとうございます。最後の日まで全力でチームと浦和戦に向けていい準備をして行きたいと思います」とコメントしている。

 小学生時代から「天才」と称され多くの注目を集めていた小野は、1994年に行われたU-16アジアユース選手権で日本の初優勝に貢献。79年組は「黄金世代」とも呼ばれ、小野はその中心選手となっていた。1998年に高校卒業と同時に浦和レッズへ加入。同年には18歳で日本代表デビューを果たすなどそのレベルの高さを見せつけ、フランスワールドカップに挑む代表メンバーにも選出されていた。その翌年に行われたナイジェリア・ワールドユースでは準優勝に貢献している。

 2001年にはオランダの名門・フェイエノールトへ移籍。クラブの2001/02シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)制覇に貢献するなど加入1年目から主力としてプレーし、世界に「小野伸二」の名を轟かせた。2002年は日韓ワールドカップにも出場しており、全4試合に出場。日本代表史上初のワールドカップ・ベスト16進出に貢献している。

 その後、度重なる怪我に苦しんだ小野は2006年1月に古巣・浦和への復帰を決断。同年の天皇杯制覇に貢献している。その後、ボーフム、清水エスパルス、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ移籍を経て、2014年に札幌に加入している。

 2016年にはJ1昇格に尽力し、昨季はリーグ戦4位躍進を果たしたチームをベテランとして支えた小野。札幌での出場数は決して多いとは言えないが、同クラブにとってピッチ内外で頼もしい存在となっていたことは明らかだ。

 11日にFC琉球へ正式に加入する小野にとっては10日の試合が札幌でのラストゲームとなる。相手は奇しくも古巣の浦和。今季ここまでリーグ戦での出場はないが、最終戦では札幌ドームのピッチに立つことはできるだろうか。

ガンバ大阪対サンフレッチェ広島

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
ガンバ大阪対サンフレッチェ広島 8月10日 19:00

注目選手
MF:井手口陽介(G大阪)

 10日19時より、ガンバ大阪対サンフレッチェ広島の一戦が行われる。前者は下位からの脱却を目指すため、後者は上位へ喰らい付いていくためにも絶対に落とせないゲームとなることだろう。

 G大阪は前節、アウェイでヴィッセル神戸と対戦している。8分に倉田秋、53分にパトリックがゴールネットを揺らし2-0とリードを広げたが、79分にアンドレス・イニエスタ、84分に増山朝陽に得点を許し2-2のドローで試合終了。勝ち点2を落とす形となった。

 これで2試合連続の引き分けという結果になったG大阪。リーグ戦直近5試合で8失点という守備陣に不安が残るが、広島戦ではどこまで粘り強く戦えるかが勝利へのポイントになるだろう。ただ、ホームでのリーグ戦で現在6試合連続無敗としている点は好材料だと言えるだろう。

 対する広島は前節、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦。立ち上がりからボールをキープするものの、札幌の堅い守備陣を崩せず逆に決定機を多く作られるなど苦戦していたが、49分にMF稲垣祥が値千金の先制ゴールをマーク。その後も粘り強く戦った広島は、虎の子の一点を守り切り勝ち点3を奪取している。

 広島はこの結果でリーグ戦7試合連続無敗の2連勝としている。勝ち点も35まで伸ばし、現在はリーグ戦で5位という成績。2位の川崎フロンターレとの勝ち点差は4となっており、この調子を維持すればトップ4に入ることは可能だろう。チームの勢いは十分だと言える。

 そんなG大阪と広島による一戦。注目選手はやはりこの男になるだろう。元日本代表MFの井手口陽介だ。

 G大阪の下部組織で育った同選手は、2014年にトップチーム昇格を果たす。翌2015年にはJ1リーグデビューも果たし、同年の天皇杯優勝に貢献。2016年の後半戦にはチームの主力に定着し、同年のベストヤングプレーヤー賞を受賞するなど才能が完全に開花した。2017年には日本代表デビューも果たし、ロシアワールドカップ出場権獲得に大きく貢献するなど、日本屈指のMFに成長した。

 しかし、その後は苦悩の連続だった。2018年に移籍したリーズ・ユナイテッドでは労働ビザの発行基準を満たしていなかった影響もあって、加入後すぐにスペインのクルトゥラル・レオネサへレンタル移籍。だがそこでも出場機会は限られ、アピールに成功することができなかった。その後リーズに復帰するも構想外となり、2018/19シーズンはドイツのグロイター・フュルトでプレー。しかし、怪我の影響もあってリーグ戦の出場は7試合に留まるなどここでも苦戦が続いた。

 そして今月5日、井手口はG大阪への復帰を決断。背番号は「15」に決定している。早ければ10日の広島戦から出場することが可能で、そのパフォーマンスには大きな期待が懸かっている。果たして下位脱出を狙うG大阪に、どこまで貢献できるだろうか。

大分トリニータ対ヴィッセル神戸

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
大分トリニータ対ヴィッセル神戸 8月10日 19:00

注目選手
FW:藤本憲明(神戸)

 大分トリニータとヴィッセル神戸は、今季すでに3度マッチアップしている。戦績は1勝1分1敗とまったくの五分であり、同3試合で実に9得点が生まれているなど両者ともに激しい打ち合いを演じてきた。迎える第22節でも、白熱したゲームが期待される。

 大分は前節、ホームでサガン鳥栖と対戦している。47分に安庸佑に先制ゴールを許した大分だったが、その後、三竿雄斗、岩田智輝のゴールで逆転に成功。だが、90分に金崎夢生に同点弾を許し、引き分けで試合を終えている。これで大分はリーグ戦で2試合未勝利となっており、アウェイ戦では5試合連続で白星から見放されている。だが、今節の神戸戦はホーム。なんとしても勝利が欲しいところだ。

 対する神戸は前節、ガンバ大阪と対戦。倉田秋、パトリックにゴールを許し0-2とされる苦しい状況に追い込まれたが、アンドレス・イニエスタと増山朝陽の得点でなんとか2-2で試合を締めている。しかし、同クラブはこれでリーグ戦4試合未勝利となっており、順位は降格圏ギリギリの15位と低迷。16位の松本山雅との勝ち点差は4となっているものの、そろそろ勝利が欲しいところだ。

 この試合の注目選手はデビューが期待されるDFトーマス・フェルマーレンももちろんそうだが、なんといってもFW藤本憲明だろう。

 今季J1復帰1年目ながら6位につけるなど大躍進を見せている大分にとって、藤本の存在感は大きかった。現在リーグ戦では8得点をマークしており、一時は得点ランキングでもトップを走るなどエースとしてチームを牽引していたのだ。

 しかし、日本中を驚かせたのが今月7日のこと。藤本は神戸へ加入することを決断したのだ。まさに電撃移籍となった。

 そんな藤本の神戸デビューは、10日になる可能性も高い。相手はなんと大分。出場するとなればいきなり古巣を相手に戦うことになる。果たして藤本は昭和電工ドーム大分で恩返し弾を見せることができるだろうか。

横浜FC対水戸ホーリーホック

注目カード(明治安田生命J2リーグ)
横浜FC対水戸ホーリーホック 8月10日 18:00

注目選手
FW:イバ(横浜FC)
FW:小川航基(水戸)

 10日、明治安田生命J2リーグでは横浜FCと水戸ホーリーホックの一戦が行われる。前者は現在4位、後者は同5位につけるなど両チームともにJ1昇格へ向けまずまずのパフォーマンスを発揮しており、この試合も激しい戦いとなることが予想される。

 ホームの横浜FCだが、ここ最近の好調ぶりが凄まじい。前節、アビスパ福岡と対戦した同クラブは前半こそ0-0で折り返したが、76分に中山克広が先制ゴールを挙げると、その5分後に松尾佑介が2点目を決めるなど2-0で勝利。この結果で横浜FCはクラブ新記録となる7連勝を達成しており、順位もJ1参入プレーオフ圏内となる4位としている。

 一方の水戸は前節、アウェイでレノファ山口と対戦。13分に高井和馬に先制を許した水戸は、その後ンドカ・ボニフェイスが退場処分となるなど1人少ない状況となり、苦戦を強いられる。結局最後まで点を奪うことができなかった同クラブはそのまま0-1で敗北している。これで水戸はリーグ戦3試合連続未勝利となっており、順位も5位に後退。チームはいま、正念場を迎えている。

 横浜FCの注目選手はFWイバ。身長190cm、体重88kgを誇るノルウェー人FWは圧倒的なフィジカルの強さと抜群の決定力を持つ横浜FCの絶対エースだ。今季ここまでリーグ戦14得点をマークしているなどその存在感の大きさは明らかで、第25節ではハットトリックも達成するなど状態は良いはず。水戸との上位対決のカギを握るのはこの男になるかもしれない。

 水戸の注目選手はFW小川航基。今夏、育成型期限付き移籍で同クラブにやってきた東京五輪世代のストライカーは、現在リーグ戦4試合で3得点をマークするなどさすがのパフォーマンスを発揮している。前節は無得点に終わっているが、同クラブ最大の得点源であることに変わりはなく、横浜FC戦ではゴールネットを揺らす姿を見せたいところだ。

カマタマーレ讃岐対ザスパクサツ群馬

注目カード(明治安田生命J3リーグ)
カマタマーレ讃岐対ザスパクサツ群馬 8月10日 18:00

注目選手
FW:重松健太郎(讃岐)
FW:青木翔大(群馬)

 10日、明治安田生命J3リーグではカマタマーレ讃岐対ザスパクサツ群馬の一戦が行われる。舞台は讃岐の本拠地・Pikaraスタジアムだ。

 讃岐は前節、セレッソ大阪U-23と対戦。23分に澤上竜二に先制を許した同クラブはその後も得点を奪うことができず、そのまま0-1で敗北している。これで讃岐はリーグ戦5試合未勝利となっており、順位も9位に後退。今節も白星を挙げることができなければ、J2復帰はかなり厳しい状況になるだろう。

 一方の群馬は前節、ホームでY.S.C.C.横浜と対戦。2度同点に追いつかれるなど相手に粘り強い戦いを見せられた同クラブであったが、59分に高澤優也が3点目を奪って3-2で競り勝っている。これで群馬はリーグ戦5試合連続無敗としており、現在は2連勝中。順位も3位にまで上がった。チームは好調を維持しており、今節で3連勝を果たすことができれば、J2昇格圏内に浮上する可能性も高いだろう。

 讃岐の注目選手はFW重松健太郎。現在チームトップとなる5得点をマークしているエースは、左右両足からゴールを狙え、キープ力も発揮できるなど前線の働き屋だ。現在はリーグ戦3試合連続でゴールから見放されているが、群馬戦ではどうなるだろうか。

 群馬の注目選手はFW青木翔大。現在リーグ戦で8得点をマークしているチームのトップスコアラーは、ここ最近の3試合で3得点をマークしているなど絶好調を維持している。そのため、ここまで全試合でスタメン出場を果たしている群馬の「背番号10」に懸かる期待は大きいと見ていいだろう。讃岐戦でもヒーローとなることができるか。

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