首位固めの最後のピースとなるか 阪神の新戦力に球団OBからは「何枚リリーフがいてもいい」

2023年8月11日(金)6時30分 ココカラネクスト

セットアッパーとしての活躍が期待されているブルワー(C)Getty Images

 阪神が独走状態を固めつつある。ここまで5カード連続で勝ち越しを決めるなど、2位以下を引き離しつつある。近日中のマジック点灯も確実となっているが、そんなチームにおいて新加入する選手にも注目が高まっている。

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 勝負の後半戦にチームが獲得を決めたのが右投げのコルテン・ブルワー投手(30=前ヤンキース3A)。193センチ、100キロの恵まれた体格から繰り出される150キロを超えるカットボールが最大の武器、ほかにもスライダー、カーブなどの変化球も操り、今季は4月にヤンキースで3試合に登板し、3Aでは15試合で防御率1・35の成績を残している。チームでは中継ぎ陣の厚みを増す存在として期待されている。

 ブルワーについて、かつて岡田彰布監督の下で投手コーチも務めた阪神OBの中西清起氏は8月9日に更新した自身のYouTubeチャンネルの中で言及している。

 投球画像をチェックしたという同氏は直球は少ないとしながら、持ち味である150キロをこえるカットボール、ほかにもスライダーを持つことから「1イニングだけなら大丈夫なのかな」とセットアッパーとしては十分、機能するとした。

 さらに現在リリーフとして起用されているカイル・ケラーとの違いを聞かれると「ケラーほどアバウトな制球力ではない」とし、左打者の内角を突く投球もできるとして、うまくいけば勝利の方程式の一角も務められると期待を寄せた。

 ブルワーの加入はチームにとっても大きい。「リリーフ投入は毎試合のように使う」ことで「何枚いてもいい」と中西氏。さらに力でねじ伏せるピッチャーというよりは、低めにカットボール、スライダーを集めることで「ゴロアウトを奪えるピッチャー」とタイプについて語る場面もあった。

 現在は7回以降を左腕の岩貞祐太、島本浩也などが務めることもあるが「あわよくば(ブルワーを)8回にはさみたいというところではないでしょうか」と今後の起用についても予想、現在守護神を務める岩崎優につなぐ存在にも、ピッチングの内容次第ではもしかしたら浮上する可能性もあるとした。

 ブルワーに関してはすでに入団会見も終わり、今後はファームでの実戦登板を経て、チームに合流するだけとなっている。目指す「アレ」に向け、欠かせないピースとなれるか。注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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