【J2リーグ2023】攻撃を牽引する外国籍選手ランキングトップ5

2023年8月11日(金)15時30分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

シーズン後半戦に入り、ますます順位争いが熱を帯びる2023明治安田生命J2リーグ。町田ゼルビアが黒田剛監督のもとJ1初昇格を狙って急成長を遂げて首位を走り、J1経験が豊富な他のクラブも負けじと後を追う展開になっている。


日本人若手選手の台頭や代表経験もあるベテラン選手たちの安定感ある働きもさることながら、外国籍選手の働きも目立っている。特に攻撃陣では、各クラブが多くの外国籍選手を起用する傾向にあり、得点に直結する働きが多数見受けられる。


ここでは、そんなJ2上位クラブで攻撃を牽引し、躍進に大きく貢献している外国籍選手5名をその活躍度合いの高い順にランキング形式で紹介していく。




ヴァンフォーレ甲府 FWピーター・ウタカ 写真:Getty Images

5位:ピーター・ウタカ(ヴァンフォーレ甲府)


2019シーズン以来4季ぶりにヴァンフォーレ甲府へ帰還したFWピーター・ウタカ。Jリーグでのキャリアも長くなり年齢も39歳と大ベテランになったが、2023シーズンは、新加入にも関わらず第29節終了時点のここまで11ゴールをマーク。昨季J2で18位と低迷したクラブの攻撃を牽引し、プレーオフ圏内へと導いている。


特にゴール前での存在感は衰える気配がない。ディフェンダーを外す動き、クロスに対する的確なポジション取りやシュートの上手さと、相手守備陣に恐怖を与える存在であることは間違いない。MF長谷川元希やFWジェトゥリオら中盤の選手から質の高いボールが供給されていることも、ウタカの良さを引き出す要素となっている。


甲府は終盤戦に向け、V・ファーレン長崎からFWクリスティアーノを期限付きで獲得。攻撃陣はますます活性化することが予想される。チームを現状プレーオフ圏の6位に導いている得点力と、今後さらにウタカが得点を量産するためのクラブ体制が整っていることからランキング5位とした。




清水エスパルス FWカルリーニョス・ジュニオ 写真:Getty Images

4位:カルリーニョス・ジュニオ(清水エスパルス)


昨2022シーズンはJ1で17位に終わり、2016年以来7年ぶりにJ2で戦っている2023シーズンの清水エスパルス。昨季のJ1得点王であるFWチアゴ・サンタナや元日本代表MF乾貴士ら豪華なメンバーが名を連ねている清水で、ナンバー「10」を背負うFWカルリーニョス・ジュニオの存在も忘れてはならない。


8月6日の第29節終了時点ここまで10ゴールはチーム最多であり、自身が得点を挙げた試合は全て勝利していることから、まさしく勝利を呼ぶ存在として躍動している。こぼれ球への好反応、狙いすましたミドルなど、豊富なゴールパターンで獲得した10得点は見事だ。


また、今季のカルリーニョスは守備での貢献も目立つ。前線からの積極的なプレスで奪いきり、そのままゴールに迫るシーンを多く作れている。シーズン序盤に苦戦を強いられた影響が色濃く、圧倒的な戦力を誇りながら未だ自動昇格圏にたどり着けない清水。1年でJ1に復帰するためにも、シーズン後半で背番号「10」にかかる期待は大きい。攻守に渡る躍動ぶりからランキング4位とした。


ジュビロ磐田 MFドゥドゥ 写真:Getty Images

3位:ドゥドゥ(ジュビロ磐田)


昨2022シーズンはわずか2試合の出場にとどまったジュビロ磐田のMFドゥドゥ。今2023シーズンはここまで26試合に出場。左サイドを主戦場に6ゴールをマークし、FWジャーメイン良に次ぐチーム内でも2番目に多い得点数でチームに貢献している。


エリア内におけるこぼれ球への反応速度やシュートの精度もさることながら、シュートレンジの広さも大きな魅力。第15節のザスパクサツ群馬戦や第17節のいわきFC戦では、いずれもゴールより遠く離れた位置からのシュートにも関わらず正確で鋭い一撃を突き刺している。


磐田は今季、序盤戦こそ勝ちきれないことも多くあったが、直近は11戦負けなしと一気に勝ち点を積み上げ、現在では自動昇格圏である2位につけている。しかし、プレーオフ圏に居並ぶ各クラブとの勝ち点差はまだ小さい。昇格を確実なものにするためにも、ドゥドゥにはまだまだゴールを挙げてもらう必要があるだろう。圧巻の長距離砲を放ったインパクトと、クラブを上位に引き上げる原動力となっていることからランキング3位とした。




V・ファーレン長崎 FWフアンマ・デルガド 写真:Getty Images

2位:フアンマ・デルガド(V・ファーレン長崎)


2018シーズン以来5年ぶりにV・ファーレン長崎へ帰ってきたFWフアンマ・デルガド。長崎を離れて以降、大宮アルディージャを経てアビスパ福岡への移籍も果たし、長崎時代も含めてJ1での経験も数多く積んできた。


元々、強靭なフィジカルを武器にしたポストプレーに定評があったフアンマ。加えて2023シーズンはスコアラーとしての働きも光り、ここまで16ゴールはリーグトップタイ。日本に来てからこれまで、自身のシーズン最多は2019年の13ゴールだったため、早くも自己最多を更新している。その得点力で昨季11位に終わったチームをプレーオフ圏に引き上げる原動力となっていることから、活躍度ランキングで2位とした。


2017年には11ゴールという数字を残し、長崎をクラブ史上初となるJ1昇格に導いたフアンマ。そのとき以上の得点を挙げて好調ぶりを見せているだけに、今季も自身の勢いをそのままチームの昇格につなげられるのか、残りのシーズンも注目が集まる。




町田ゼルビア FWエリキ 写真:Getty Images

1位:エリキ(町田ゼルビア)


J2の首位を走る2023シーズンの町田ゼルビア。そのチームを牽引しているのがFWエリキだ。今季より加入した新戦力にも関わらず、チームに順応し得点を量産している。


開幕直後の3試合は、久々のJリーグ参戦という影響もあってか得点を挙げられない試合が続いた。しかし、第4節の水戸ホーリーホック戦で今季初ゴールを挙げて以降ここまでに16ゴールをマーク。首位町田の攻撃を支える存在となっている。


高い決定力とスピードを武器とした攻撃力はもちろんだが、守備での貢献度も極めて高い。献身的なプレスや後方まで下りてきての守備など、チームのためにプレーする姿が印象的だ。2019〜2020シーズンは横浜F・マリノスでプレーしていたエリキ。2019年の横浜FM優勝にも大きく貢献している。


今季はJ2の町田で、チームを初優勝に導けるのか。そして、これも初となるJ1への昇格を決められるのか。現在挙げている16ゴールは、J2の得点ランキングで長崎のFWフアンマ・デルガドと並びトップタイ。個人タイトルも含め、引き続きJ2の最注目選手であることは間違いない。

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