春夏100勝狙う龍谷大平安/11日甲子園見どころ

8月11日(土)4時56分 日刊スポーツ

龍谷大平安・松田主将(左)と鳥取城北・片山主将(撮影・加藤哉)

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<全国高校野球選手権>◇11日◇1、2回戦4試合

 第100回全国高校野球選手権記念大会は、第7日の1、2回戦4試合が行われる。第1試合から龍谷大平安(京都)、明石商(西兵庫)、報徳学園(東兵庫)と地元関西勢が3戦続けて登場する。
 元球児による「レジェンド始球式」は池田(徳島)で82年夏、83年春連覇などの中心選手として活躍し、巨人でプレーした水野雄仁氏が務める。
<見どころ>
▽1回戦
【第1試合(8:00) 龍谷大平安(京都)−鳥取城北(鳥取)】
 4年ぶり34度目出場の龍谷大平安が春夏通算100勝での初戦突破を狙う。春夏通じ実に74度の出場は、2位中京大中京の58度を大きく上回る。大台100勝到達で4度目の夏制覇へ弾みをつけたい。
 京都大会では6試合で70得点、失点3。準決勝までの5試合すべてコールド勝ち、立命館宇治との決勝も11−0で勝利し圧倒的な強さを見せた。チーム打率4割5分7厘は、奈良大付の4割5分8厘に次ぐ今大会出場校中2位だった。4番を務めた主将の松田憲之朗内野手(3年)は1本塁打を含む8安打14打点、5番の馬場友翔内野手(3年)は13安打12打点、3番の松本渉外野手(3年)は50メートル5秒台の俊足を生かし5本の三塁打。絶好調の主軸が頼もしい。エース小寺智也投手(3年)は21回3分の2を投げて無失点。決勝では4安打完封を飾り、京都成章との昨夏決勝で1回を投げ7失点と打ち込まれた悔しさを糧に成長した姿を見せた。京都勢はここまで春夏通算197勝。初戦突破の先には、もう1つの大台も視界に入る。
 3年ぶり5度目出場の鳥取城北は、12年夏に香川西を3−1で下したのが唯一の勝利。6年ぶり2度目の夏勝利を目指す。春の県大会は準々決勝で米子北に0−12の5回コールド負けを喫した。夏は2年生で4番を務める山田椋一内野手らを中心に5試合で47点を奪い、打ち勝つ野球ノーシードから頂点に立った。昨秋の新チーム結成以来、急成長しエースの座をつかんだ難波海斗投手(3年)は大阪・枚方ボーイズ出身。同学年には大阪桐蔭・藤原や報徳学園・小園ら、今大会注目のドラフト1位候補がいた。ともに切磋琢磨(せっさたくま)した仲間の存在も刺激に勝利を目指す。
◆龍谷大平安のおもなOB 元広島衣笠祥雄、元阪神桧山進次郎
◆鳥取城北のおもなOB 阪神能見篤史、西武藤原良平
【第2試合(10:30) 明石商(西兵庫)−八戸学院光星(青森)】
 初出場で夏初勝利を目指す明石商の身上は、大阪桐蔭も苦しめた驚異の粘り腰だ。春の近畿大会初戦で対戦し、6点のビハインドを終盤の猛攻で追いついた。延長10回の末6−7で敗れたが、最後まであきらめない粘り強さは本物。西兵庫大会での小野との準決勝でも9回に3点差を追いつき、延長10回サヨナラ勝ちを収めた。
 打線は本塁打0と派手さこそないが6試合で26犠打、14盗塁と機動力を駆使する。4番右田治信外野手(3年)は打率6割1分5厘をマーク。6番山本健太朗捕手(3年)、7番植田貴紗羅外野手(3年)、8番植本亮太内野手(3年)はいずれも打率4割を突破し、下位打線も抜け目がない。投手陣は背番号3の左腕加田悠真投手(3年)を中心に6試合で9失点。右腕福谷航太投手(3年)は140キロ台の速球を武器に試合を作ってきた。投打の粘りでチームの目標である日本一をつかむ。
 2年ぶり9度目出場の八戸学院光星は攻撃的遊撃手の2番武岡龍世内野手(2年)が打線の中心。OBの巨人坂本勇人、阪神北條がつけた背番号6を背負い、打率5割で2本塁打12打点の活躍を見せた。左打ちだが「坂本2世」のポテンシャルを秘める。
 青森大会5試合で59安打46得点を誇り、武岡以外にも好打者がズラリ。準決勝では青森山田を4本塁打で圧倒するなど、決勝までの4試合すべてコールド勝ちで勝ち上がった。チーム打率は4割1分。武岡に加え1番近藤俊太内野手(3年)、3番長南佳洋外野手(3年)は5割超え。5戦すべて初回に得点しており、甲子園でも先手必勝で初戦突破となれば節目の20勝となる。
◆明石商のおもなOB 車いすテニス・上地結衣、元プロボクサー・佐竹政一
◆八戸学院光星のおもなOB 巨人坂本勇人、ロッテ田村龍弘
▽2回戦
【第3試合(13:00) 報徳学園(東兵庫)−聖光学院(福島)】
 8年ぶり15度目出場の報徳学園の攻撃の起点は、今秋ドラフト1位候補で高校NO・1遊撃手の呼び声高い小園海斗内野手(3年)。報徳学園では1年春から正遊撃手を務め、2年春のセンバツで全国4強。昨年はU18ワールドカップ(W杯)で2年生ながら正遊撃手として全試合に先発し、チーム最多安打を放つなど走攻守そろった逸材だ。東兵庫大会では打撃好調とはいかなかったが、それでも1番打者としてチーム最多の7安打を放った。帽子のつばに書いた「日本一のショート」を目指し、大舞台での活躍に期待がかかる。投手陣の軸は左腕の渡辺友哉(3年)。長田との準々決勝、市尼崎との決勝で完封勝利を飾るなど、低めへの制球力とテンポ良い投球が持ち味だ。守備も6試合で1失策と堅さを誇る。
 聖光学院は12年連続15度目となる夏の甲子園。自らが持つ戦後最長の連続出場記録を今年も更新した。打の中心は主将の矢吹栄希内野手(3年)。チーム唯一、昨夏もベンチ入りして主軸を担った。高校通算28本塁打で、4番須田優真内野手、5番五味卓馬外野手(ともに3年)の22本を上回る長打力と、巧みなバットコントロールを兼ね備えている。投手陣は右腕の衛藤慎也投手(3年)が大黒柱だ。昨秋の東北大会初制覇の原動力として活躍も今春センバツは肘のけがで登板できず。チームも東海大相模(神奈川)に3−12と大敗した。右肘手術から復帰した夏、140キロ台の直球と鋭いスライダーを武器に5試合21回3分の2を投げ2失点とエースの投球を見せた。「史上最強」の呼び声も高い今年のチーム。初戦突破となれば節目の夏20勝に到達する。08、10、14、16年と過去4度ある8強超え、福島県勢初の優勝を目指す。
◆報徳学園のおもなOB 元近鉄金村義明、ロッテ清水直行コーチ
◆聖光学院のおもなOB 阪神歳内宏明、オリックス園部聡
【第4試合(15:30) 白山(三重)−愛工大名電(西愛知)】
 春夏通じて初出場の白山は初勝利を目指す。2007年から16年まで10年連続初戦敗退のチームが、ノーシードから勝ち上がった。「日本一の下克上」を果たしたチームを指揮する東拓司監督(40)は、久居高から大阪体育大に進み巨人上原ともプレー。13年に同校監督に就任し、弱小校を就任6年目で聖地へ導いた。
 三重大会は集中打で勝ち上がったが、中でも1番栗山翔伍遊撃手(3年)の活躍が光った。打率4割5分8厘、6盗塁でチームを引っ張り、打線に勢いをもたらした。
 5年ぶり12度目出場の愛工大名電は30年ぶり夏勝利を目指す。マリナーズ・イチローを輩出した名門だが今夏はノーシード。7戦に及んだ西愛知大会は4点差を逆転勝ち、両チーム計37安打の打撃戦、2戦連続延長戦など激戦に次ぐ激戦だった。決勝では私学4強のライバル東邦を9−4で破った。
 激闘を支えたのは攻撃的打線だ。チーム本塁打は今大会出場校で星稜(石川)と折尾愛真(北福岡)の10本に次ぐ9本をマーク。ともに2本塁打を放った3番稲生賢二外野手(2年)、4番牛島凜人一塁手(2年)はそろって打率4割を超え11打点を記録した。投手陣は右の秋山凌祐投手(3年)、左の室田祥吾投手(3年)を中心に勝ち上がった。粘りの投球で打線に勢いを呼んだ。
 まさかの隣県対決となった一戦。愛知と三重の対決は甲子園で過去に1度だけあり、55年夏の準決勝で四日市が中京商を6−1で下した。初出場の四日市は勢いのまま初優勝へ突き進んだ。データは同じ初出場の白山を後押しするが、63年ぶり隣県対決の行方は果たして?
◆白山のおもなOB 元中日奥田和男、プロゴルファー・梅田有人
◆愛工大名電のおもなOB マリナーズ・イチロー、ソフトバンク工藤公康監督

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