花咲徳栄つながる1敗 2年生が9回中森追い詰めた

8月11日(日)21時22分 日刊スポーツ

花咲徳栄対明石商 7回表花咲徳栄1死、本塁打を放つ菅原(撮影・大野祥一)

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<全国高校野球選手権:明石商4−3花咲徳栄>◇11日◇2回戦

名門への途上にある花咲徳栄の、未来へつながる1敗だった。3−4で迎えた9回攻撃の前、2年生4番の井上がほえた。「2年の意地見せろ!!」。強力打線を3失点に封じる明石商・中森も2年生。6番中井が安打、田村が必死に送り、代打南も粘る。昨夏甲子園はアルプス応援組だった2年生3人で、2死二塁の同点機を作った。7回に同点弾の菅原が打席へ。井上は心優しい先輩に寄り添い「今まで苦しい思いをしてきたんだ。こんなところで負けるな!」と強い言葉で送り出した。
1年前は逆だった。横浜(神奈川)との熱戦で、9回2死の同点機に井上に打席が回ってきた。岩井隆監督(49)や先輩に熱く送り出されたが、ボール球に手を出し空振り三振。「まだ子どもの部分もあった」と試合後も号泣し続けた。
菅原は右飛に終わり、17年以来の全国制覇の夢は消えた。井上はまた泣いて、すぐ泣きやんだ。吉倉主将は「今日の試合、9回は、来年の花咲徳栄の財産になると思います」と目を細めた。3年生たちは「今度こそお前たちが中森を打ってくれよ」と6年連続出場、打倒中森へ向かう後輩たちの肩を笑顔でたたいた。
有名中学球児はいなくても、工夫と懸命な努力で伸びる。井上もその「花咲イズム」の下、1年間の対外試合133試合で221安打、210打点を記録するまでに心身を成長させた。2年生たちの最後の粘りをしっかり見つめた岩井監督は「また、受け継がれていくんだと思います」と確信していた。【金子真仁】

日刊スポーツ

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