インテル、サンプドリアからアウデロがレンタル移籍加入…ゾマーに続き新GKを確保

　インテルは10日、サンプドリアからイタリア人GKエミル・アウデロがレンタル移籍にて加入することが発表された。

　クラブの発表によると、レンタル移籍期間は2023−24シーズン終了時まで。契約には買い取りオプションが付随していることも明かされている。完全移籍に切り替わる際の移籍金は正式に伝えられていないものの、イタリアメディア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、650万ユーロ（約10億円）ほどの見込みだ。

　アウデロは1997年1月18日生まれの現在26歳。インドネシア人の父とイタリア人の母の元、インドネシアで産声を上げた。若くしてイタリアに移住し、ユース年代はユヴェントスで活躍。2015−16シーズンにトップチーム昇格を果たしたものの、トップチームではメンバー入りすらままならない状況が続き、2017−18シーズンはセリエBのヴェネツィアで“武者修行”を経験した。2018年夏にはサンプドリアへレンタル移籍。セリエAで36試合に出場するなど正守護神の座を掴み、翌年夏に完全移籍が決まった。その後はサンプドリアに欠かせないGKに君臨。昨シーズン後半戦は負傷に泣かされたものの、計5シーズンプレーしたサンプドリアでは公式戦通算で169試合のゴールマウスを守っている。

　今夏、インテルではGK陣が刷新されている。昨シーズンの公式戦41試合でゴールマウスを守り、コッパ・イタリアとスーペルコッパ・イタリアーナ優勝、さらにチャンピオンズリーグ（CL）での決勝進出に貢献した元カメルーン代表GKアンドレ・オナナはマンチェスター・Uへの完全移籍が決定。加えて、11シーズンにわたって“ネラッズーロ”（黒と青／インテルの愛称）を支えてきた元スロベニア代表GKサミール・ハンダノヴィッチも同シーズン限りでの退団が決まっていた。代わって、今夏のマーケットではイタリア人GKラファエレ・ディ・ジェンナーロを確保。7日にはバイエルンからスイス代表GKヤン・ゾマーの完全移籍加入が正式発表されていた。国際舞台での経験が豊富なゾマーに加え、“カルチョ”を知るアウデロの加入も決まり、盤石のGKチームを作り上げて2023−24シーズンに臨む。


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