阪神・能見 有言実行の夜 必然だった“アラフォー競演”

8月11日(日)9時18分 スポーツニッポン

<神・広>7回から2番手で登板する能見(撮影・後藤 正志)

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 様々なタイミングが重なったものでも「必然」だったのではないかと思っている。

 7日のヤクルト—阪神戦(神宮)で、両軍をまたにかけた同世代のベテラン投手3人が揃って登板を果たした。6回から2番手でマウンドに上がったのは前日に昇格を果たしたばかりの能見。1回1安打無失点と再調整を経て復調ぶりをアピールした。「それは、気になるよ。同じピッチャーだしね。刺激をもらえるし、168勝目かな?すごいよ」。

 5月で40歳になった虎の生え抜き左腕がブルペンから視線を送っていたのは、先発したヤクルト・石川だった。熟練の投球で6回を1失点にまとめ、プロ通算168勝目をマーク。昨年途中まで先発ローテーションの軸だった能見は「(石川は)ずっと先発でやってきて、怪我なく投げてる。なかなかできないこと」とリスペクトの言葉を惜しまない。

 さらに、3番手には同じ5月28日生まれの五十嵐が登板し「中継ぎだけで(日米で)900試合ぐらい投げてる。いや、すごいことだよ」と昨年6月からリリーフに転向した虎の背番号14は、実感を込めた。3人の同日登板を目にして、今年1月に能見が口にした言葉を思い出した。

 「気がつけば、40(歳)という感じになるけど、体自体は全然動けるし、同じ世代の40歳の一般の方々にもアイツ頑張ってるな…と見せられたら」。

 有言実行の夜だった。7月25日のDeNA戦で1回4失点を喫して2軍降格。ベテランにとって不調での2軍落ちはメンタル面でのダメージも小さくないはずだが、酷暑の鳴尾浜でも気持ちを切らすことなく、ファームで結果を残して再昇格を決めた。帰ってきた姿に勇気をもらった“アラフォー”は多かったはずだ。

 「もうプロでも同世代は5、6人しかいないと思うから。(同じ日に3人投げたのは)すごく刺激をもらった」。勝敗を越え、チームへの貢献だけでなく、見る者にも力を与えた光景。能見、石川、五十嵐が“競演”を果たした夜は、やはり必然だったと思う。(記者コラム・遠藤 礼)

スポーツニッポン

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