アルシンドの息子が甲府に加入で話題!歴代の親子Jリーガーまとめ

2022年8月12日(金)18時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

8月6日、J2ヴァンフォーレ甲府は、ブラジル人FWイゴール・トーレス・サルトーリ(29)の加入を発表した。イゴールの父親は、かつて鹿島アントラーズ(1993-1994)やヴェルディ川崎(1995、現東京ヴェルディ)で活躍したアルシンド・サルトーリだ。鹿島での50得点を挙げる活躍はもちろん、テレビCMにて『アルシンドになっちゃうよ〜』というフレーズで人気を博したFW選手であった。


息子イゴールも2011年には鹿島に所属した経験を持ち、2022年4月までは中国の梅州客家足球倶楽部でプレーしていたが、この度再来日となっている。甲府は今2022シーズン第30節を終えて13位。とはいえ失点数は上位チームと遜色なく、得点力不足を解消できればJ1参入プレーオフ圏である6位までは勝ち点差9と可能性を残す。イゴールの活躍で、大逆転でのプレーオフ圏浮上は叶うだろうか。


ここでは、アルシンドとイゴールのように、親子でJリーガーとしてプレーした選手達をまとめてみよう。




FC.Bombonera FWハーフナー・マイク 写真:Getty Images

ハーフナー・ディド(父)ハーフナー・マイク(長男)ハーフナー・ニッキ(次男)


初の日本人親子Jリーガーとして有名なのが、日本代表でもプレーしたハーフナー・マイク(現FC.Bombonera=東海社会人リーグ2部)だろう。194cmの圧倒的な高さを誇るストライカーであり、2006年に横浜F・マリノスへ入団し、ヴァンフォーレ甲府時代の2009年には20得点でJ2得点王に。その後はSBVフィテッセ(オランダ)、コルドバCF(スペイン)、ADOデン・ハーグ(オランダ)など海外での経験も重ねた。


マイクの父親ハーフナー・ディドは、日本サッカーリーグ(JSL)時代の1986年に来日し、Jリーグでは名古屋グランパスエイト(現名古屋グランパス)やジュビロ磐田などでプレーした名GKだ。また、マイクの弟であるハーフナー・ニッキも、2013年に名古屋グランパスへ入団した元Jリーガー。現在はスイス2部のFCトゥーンに所属している。




横浜F・マリノス MF水沼宏太 写真:Getty Images

水沼貴史(父)水沼宏太(長男)


この7月、EAFF E-1サッカー選手権2022で日本代表の一員としてプレーし、正確なクロスと突破力で優勝に貢献した水沼宏太(横浜F・マリノス)も親子Jリーガーである。水沼宏太は2007年、17歳にして横浜FMでJリーグデビュー。栃木SC、サガン鳥栖、セレッソ大阪などで経験を積み、2020年には横浜FMへ帰還した。


宏太の父親である水沼貴史(現サッカー指導者・解説者)も、横浜FMの前身である日産自動車の黄金期を築き、その後の横浜FMで活躍した名プレーヤーであった。日本代表としても、国際Aマッチ32試合に出場している。親子で同じクラブで活躍し、共に日本代表に選ばれ出場したのは本当に稀有なことだ(親子2代の代表選出はJリーグ史上初)。32歳にして初キャップを飾った宏太の今後のキャリアが楽しみである。


鹿島アントラーズ DF広瀬陸斗 写真:Getty Images

広瀬治(父)広瀬陸斗(次男)


水沼親子と同じ横浜F・マリノスに2019年に所属した広瀬陸斗(現鹿島アントラーズ)も親子Jリーガー。両サイドバック(SB)をこなす貴重な戦力となる選手だ。そんな陸斗の父親は、浦和レッズと前身の三菱重工業サッカー部で名フリーキッカーとしてならした広瀬治(現川越FUTURE監督)である。




安永聡太郎(父)安永玲央(長男)


さらに、1995年に横浜F・マリノスへと入団した安永聡太郎(現サッカー指導者・解説者)も挙げられる。1997年、スペインでプレーした初の日本人選手であり、清水エスパルスや柏レイソルでもプレーした。その息子、安永玲央は横浜FCでプレーし21歳にして背番号10を背負っていたが、今年8月8日に水戸ホーリーホックへの期限付き移籍が発表された。新天地での活躍が期待される。




高木琢也(父)高木利弥(長男)


また、安永玲央が所属する横浜FCを2006年に率い、J1昇格に導いたのが高木琢也監督である。選手時代にはサンフレッチェ広島を中心に多くの得点を生み出し、日本代表としても44試合で27得点を記録している名ストライカーだった。


その息子の高木利弥は、2015年にモンテディオ山形でプロキャリアをスタートさせ、柏レイソル時代にはJ1も経験。現在は愛媛FCで、サイドバックやウイングバックなどを主戦場にしている。




元サンフレッチェ広島 MF風間八宏 写真:Getty Images

風間八宏(父)風間宏希(長男)風間宏矢(次男)


現役時代、高木琢也と共に1990年代にサンフレッチェ広島でプレーした風間八宏は、ドイツでも経験も豊富なMF選手だった。引退後には解説者として人気を博し、2012年からは川崎フロンターレの監督に就任。天皇杯準優勝に導き、その後は名古屋グランパスの監督に就任してJ1昇格に大きく貢献した。


そんな風間八宏監督の長男である風間宏希、次男の風間宏矢は2人ともJリーガー。さらに川崎では父が監督として、息子の宏希と宏矢が選手として共演という珍しい形が実現している。


兄の宏希は高校卒業後ロウレターノDC(ポルトガル)に入団し、川崎、ギラヴァンツ北九州、FC琉球などでプレー。2022シーズンはザスパクサツ群馬で、中盤の主軸の一角を担う。弟の宏矢は川崎を皮切りに、大分トリニータ、FC岐阜、FC琉球と出場を重ねた。現在はジェフユナイテッド千葉で、攻撃的な中盤の位置を担っている。




前川和也(父)前川黛也(長男)


同じく1990年代にサンフレッチェ広島などでプレーした前川和也は、身長188cmの体格に恵まれたGKだった。息子の前川黛也(ヴィッセル神戸)も、191cmと体格に恵まれたGKである。2022シーズンは飯倉大樹とポジション争いをしながら、第24節終了時点で14試合に出場している。

FOOTBALL TRIBE

「アルシンド」をもっと詳しく

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ