お騒がせ女性アスリート列伝　無許可デートやディズニー観光で選手村追放「不適切な環境をつくった」【パリ五輪事件簿】

ルアナ・アロンソは自身の行動をSNSにアップしていた(C)Getty Images

　様々な選手が真剣に競技に取り組む場であるパリ五輪において、時に女性アスリートの奔放な行動も注目を集めた。

　まず開幕当初に起きたのはブラジル水泳女子のデート騒動。7月29日、英メディア『Daily Mail』などが一斉にブラジル女子競泳のアナカロリナ・ヴィエイラが自身の恋人と無許可で選手村から外出と報道した。

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　ヴィエイラは7月27日に行われた400メートル自由形リレーの直後に男子代表のガブリエラ・サントスとともに協会からの許可を得ずに外出、両者がインスタグラムにエッフェル搭で撮影した写真で発覚したとされる。

　その後も、ヴィエイラの迷走は続いた。コーチングスタッフたちは激怒しながらも400メートルメドレーリレーへの出場準備を進めていた中、母国メディア『Globo』によれば「無礼で攻撃的な異議を唱えた」として追放された。

　ちなみにパートナーの男子代表のサントスは厳重注意で済んだとされる。

　さらに強烈なキャラクターとして注目を集めたのはパラグアイの女子競泳選手ルアナ・アロンソだ。
　
　現地8月5日に英メディア『The Sun』などの複数メディアはアロンソが同国のオリンピックチームから追放されたと報じた。

　原因は彼女の身勝手な行動にあった。アロンソは現地7月27日に自身の出場種目の100メートルバタフライ予選に出場して、6位に終わって敗退した後もチームメートと選手村に滞在して寝食を共にし、高級ブティックでの買い物やレストランでの外食、ディズニーランドにも来園。その様子を自身のSNSを通じて公開していた。

　これら問題行動の数々を見かねたパラグアイオリンピック委員会（COP）が声明を発表。ラリッサ・シェーファー団長は「彼女の存在がパラグアイ選手団に不適切な環境をつくった」と断罪、パラグアイ五輪委員会は追放処分を下したことを発表したという。

　競技終了後には自身のSNSを通じて引退を発表。「これが最後だったのでとても感慨深いです。水泳からは引退します」としていたアロンソだったが、委員会が追放処分を発表すると自身のSNSを通じて反論。「どこにも追い出されたり、追放されていない」「嘘に左右されるつもりはない」と主張を繰り返した。

　弱冠20歳、抜群のスタイルでインフルエンサーでもある彼女をめぐっては開幕前から「セクシーすぎる競泳選手」として注目を集めていたが、その後に、五輪前には「パラグアイ代表ではなく米国を代表したい」と自身のSNSで語ったり、サッカーブラジル代表のネイマールからDMが来たと地元のラジオ局で明かしていたことが分かるなど、”奔放エピソード”が次々と出てきた。

　日々の熱戦に目が向く中でこんな選手たちがいたことも後の五輪では話題になるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]