山梨学院・GK市川隼、神セーブ3本「アドレナリン出まくった」PK戦制し初決勝進出

8月13日(月)10時1分 スポーツ報知

PK戦で東山の1人目を止めガッツポーズを見せる市川隼

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◆全国高校総体サッカー▽男子準決勝 山梨学院1(3PK1)1東山(12日・四日市市中央緑地陸上競技場)

 男子準決勝が行われ、山梨学院は東山(京都)と対戦、1—1からのPK戦を3—1で制し、初の決勝進出を決めた。

 PK戦では、GK市川隼(はやと、3年)が相手のキックを3本止める大活躍を見せ、チームを勝利に導いた。県勢の決勝進出は、優勝した1975年の韮崎以来、43年ぶり。試合途中、雷による約1時間半の中断があったが、最後まで集中力を切らさず戦い抜いた山梨学院イレブン。決勝(13日・三重交通Gスポーツの杜鈴鹿)では日本一をかけ、桐光学園(神奈川〈2〉)と対戦する。

 ベンチからも選手が飛び出し、山梨学院の歓喜の輪がピッチ上に広がった。PK戦を制し、初の決勝進出だ。全国高校選手権では2009年度に優勝しているが、全国高校総体ではこれまで16強が最高成績。安部一雄監督(55)は、「選手たちがよく頑張ったね。不思議な力も出ているみたい」と驚きの表情でイレブンの成長をたたえた。

 “神セーブ”連発だった。市川隼は「やってやろうという気持ちでした」。後攻となったPK戦で、いきなり相手の一番手のキックを足に当ててセーブ。味方が失敗して振り出しに戻った2本目も、再び足に当て、流れを渡さなかった。さらに「どこに当たったかはわかりませんが」と4本目もストップ。「アドレナリンが出まくっていました」という中でも、「データがあまりなかったので、相手がボールまで向かってくる様子などを見ていました」と冷静に分析していた。

 PK戦で3本止めたのは初めてという背番号1は、高川学園(山口)との3回戦でもPK戦で2本をストップするなど、今大会で守護神ぶりを発揮してきた。「駆け引きが好き。楽しみながらやっています」と笑顔。普段からトランプなどでも「逆をついてやろうとか、裏の裏をかいてやろうとか考えています」と“感性”を磨いてきた。

 雷により、1—1の後半21分から約1時間半、試合が中断したが、市川隼は「いつもの試合前のルーチンと同じように音楽を聞いていました」と動じなかった。

 中学時代は川崎U—15に所属。「これまで(中学での)全国ベスト8が(自分の)最高成績でした。ここまで来たら優勝を狙うのみ」と市川隼はきっぱり。桐光学園には、先月のプリンスリーグ関東で1—2で敗れているだけに、リベンジでの日本一を目指す。(古川 浩司)

 ◆市川 隼(いちかわ・はやと)2000年7月20日、神奈川・川崎市生まれ。18歳。幼稚園からサッカーを始め、小4からGK。川崎U—15から山梨学院へ。181センチ、68キロ。家族は両親、姉、兄。

 ◆2009年度全国高校選手権での山梨学院 横森巧監督(現総監督)のもと、MF碓井鉄平主将(J3群馬)らを擁し、初出場。1回戦で野洲(滋賀)を4—2で下すと、立命館宇治(京都)に1—0、香川西(香川)に2—0、ルーテル学院(熊本)に1—0、矢板中央(栃木)に2—0と勝ち進み、決勝では現日本代表MF柴崎岳を擁する青森山田(青森)に1—0で勝利。5試合連続完封で県勢初優勝を達成した。

スポーツ報知

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