バンドーン、マクラーレンF1首脳からのプレッシャーにさらされるもアロンソからは 高評価を得る

2018年8月14日(火)15時31分 AUTOSPORT web

 シーズン後半戦を前にマクラーレンF1のCEOであるザック・ブラウンが小さな警告を発したことにより、ストフェル・バンドーンはプレッシャーにさらされている。


 F1での2年目を過ごしているバンドーンは、マクラーレン自体の限られたパフォーマンスを反映している可能性もある。チームは今季、パワーユニットをホンダからルノーへと切り替えたものの、期待していたほどの成果を得られずにいるからだ。


 しかしフェルナンド・アロンソで言えば、26歳のバンドーンは今季開幕以来、予選でチームメイトに勝ったことのない唯一のドライバーとなっている。マクラーレン側はドライバーに対して情状酌量の余地を残しており、ブラウンの不満は消えてはいないようだ。


「ストフェルに落胆させられていると言っているわけではない。これまでよりも多く、チームメイトを打ち負かすところが見たいと思っているのだ。それはどのようなシチュエーションであれ同じだ。チームメイト同士がまっぷたつに分かれて戦う場面を、週末ごとに見たいのだ」


「彼はそれが常にできているわけではないが、だからといって落胆しているというわけではない。昨年の我々が彼に与えていた環境は非常に難しいものであったし、今季も非常に良いマシンを与えているわけではない」


「フェルナンドの才能と経験を考えると、彼は最高の環境でなくとも適応できるのだ」とブラウンは続けた。


 マクラーレンの新たなスポーティングディレクターに就任したジル・ド・フェランもブラウンの意見に同意しており、バンドーンとアロンソの両名にとって妨げとなっている、チームのMCL33の力不足を強調した。


「マシンをどう進化させていけるか、ずっと抱えているいくつかのバランスの問題にどのように取り組んでいくかという点を、探り出そうとしている。結果、簡単な問題ではないが、非常に早いペースで変更を加え続けることになった」と元インディ500勝者のド・フェランは話す。


「両ドライバーにとって、非常に扱いの難しい問題だ。特にフェルナンドのようなドライバーにとってはね。経験だけが彼の特徴ではないが、それが彼を助けている」


 しかしバンドーンは、チームメイトからの評価に慰めを見出すことができるだろう。


「過去のチームメイトを思い出すと、彼らはストフェルよりもだいぶ劣っていた。2014年は毎戦、キミ(・ライコネン)に対してコンマ6から7秒の差をつけていた。いまはそこまでの差はない」と2度のチャンピオン獲得経験をもつアロンソは述べている。


「彼はマシンが難しい状態の、困難な昨シーズンにF1にやってきたのだ。そして今季も同じだ。でも彼は大丈夫だし、マシンが普通にパフォーマンスを発揮するようになれば、すぐにかなり近いところにまでくるだろう」


「彼に言うべきことなど、それほどない。彼の名誉のために言うと、時間をかけて見守ることが必要だ。それかシルバーストン以前のリザルトや、昨年の予選を見てみると良いんだ」とアロンソは続けた。


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