トヨタのオジエ、ランキング急浮上でタイトル争いへ。WRCギリシャには9台のラリー1車両がエントリー
2024年8月14日(水)11時51分 AUTOSPORT web
9月5日(木)から8日(日)にかけて、2024年WRC世界ラリー選手権の第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』が開催される。シーズンは終盤戦に突入し、タイトル争いにも注目が集まり始める今大会のエントリーリストが公開されている。
1951年に第1回大会が開催され、WRCイベントとしては創設初年度の1973年から開かれてきた歴史ある『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』。山岳エリアを中心に、岩場や大きな段差もある荒れたグラベル(未舗装路)が舞台となるラリーだ。
現在マニュファクチャラー選手権をリードしているヒョンデ・シェル・モービスWRTは、今回も3台のヒョンデi20 Nラリー1をエントリーさせている。クルーは、レギュラーのティエリー・ヌービルとオット・タナクに加え、3台目にはダニエル・ソルドが乗り込む。
対して20ポイント差で2位につけるTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、3台のトヨタGRヤリス・ラリー1を送り込む。今回のクルーラインアップは、レギュラーのエルフィン・エバンスと勝田貴元のふたりに、前戦ラリー・フィンランドで選手権2位に浮上したセバスチャン・オジエだ。
そして、今回はMスポーツ・フォードWRTも3台のフォード・プーマ・ラリー1を走らせる。乗り込むのはレギュラーのアドリアン・フルモーとグレゴワール・ミュンスターに加え、ギリシャ出身のジェントルマンドライバー、ジョルダン・セルデリディスが第3戦ケニア以来のドライブに臨む。
WRC2クラスは、現在クラス首位に立つオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が欠場を選択。選手権上位の選手では、ラリー・フィンランドでラリー1デビューを果たした現在2位のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2)と、現在3位のヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が優勝候補となりそうだ。
今季は残すところもあと4戦。今大会は、前戦の優勝でタイトル争いに名乗りを上げたオジエと、選手権首位をひた走るヌービルの攻防に注目が集まる。さらに、ヒョンデとトヨタが激しい争いを繰り広げるマニュファクチャラー選手権も、佳境へ向けてハードな展開が見られるかもしれない。第10戦ギリシャのエントリーリストは以下の通りだ。
■2024WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ エントリーリスト(8月12日付)
No. | Team | Car | Driver&Co-Driver | Eligibility |
---|---|---|---|---|
11 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | ヒョンデi20 Nラリー1 | ティエリー・ヌービル マルティン・ウィダグ | M |
17 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | トヨタGRヤリス・ラリー1 | セバスチャン・オジエ ヴァンサン・ランデ | M |
8 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | ヒョンデi20 Nラリー1 | オット・タナク マルティン・ヤルヴェオヤ | M |
33 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | トヨタGRヤリス・ラリー1 | エルフィン・エバンス スコット・マーティン | M |
16 | Mスポーツ・フォードWRT | フォード・プーマ・ラリー1 | アドリアン・フルモー アレクサンドル・コリア | M |
18 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | トヨタGRヤリス・ラリー1 | 勝田貴元 アーロン・ジョンストン | M |
6 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | ヒョンデi20 Nラリー1 | ダニエル・ソルド カンディード・カレラ | M |
13 | Mスポーツ・フォードWRT | フォード・プーマ・ラリー1 | グレゴワール・ミュンスター ルイス・ルッカ | M |
19 | Mスポーツ・フォードWRT | フォード・プーマ・ラリー1 | ジョルダン・セルデリディス フレデリック・ミクロット |
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