阪神を10連勝に導いた“7回のエンドラン” 球界OBが岡田監督の采配を絶賛!「次から次へと手を打ってくる」

2023年8月14日(月)19時6分 ココカラネクスト

高木氏は「状況とか選手の心理状態、相手のベンチの考えとか細かいところまで見ている」と岡田監督の采配を称賛した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 8月13日、阪神はヤクルト戦(京セラドーム大阪)に5-3で勝利し、16年ぶりの10連勝を飾った。

 打線は1点ビハインドで迎えた3回に1死満塁のチャンスを展開すると、この日欠場したノイジーに代わって「5番・レフト」で起用された小野寺暖がヤクルト先発左腕の山野太一から右前へ逆転2点適時打を放った。さらに、後続も続きもう1点を追加した。

【動画】スタメン起用された小野寺が3回に逆転適時打と大きな仕事を果たしたシーン

 先発の伊藤将司は5回に山田哲人に2ランを献上するも、5回8安打3失点の粘りの投球を披露。リリーフ陣がリードを守り切り、伊藤は今季7勝目を手にした。

 破竹の10連勝を飾った阪神はこれで2位・広島と8ゲーム差。15日に行われる広島との直接対決で勝利すれば、マジックが点灯する。18年ぶりの“アレ”がいよいよ近づいてきた。

 勢いが止まらない阪神の戦いぶりを、球界OBはどう見ているのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏が自身のユーチューブチャンネルを更新。13日のヤクルト戦を振り返った。

 高木氏は動画内で「この試合でも岡田監督の采配が光った」と阪神・岡田監督の采配を絶賛。3回に逆転適時打を放った小野寺の起用法について「小野寺を5番に抜擢した。佐藤輝明を6番にするのではなく、ノイジーが抜けたところに入れ、その小野寺が逆転の2点タイムリーを打った」と、5番に抜擢した采配を称賛した。

 また、同氏は7回1死一、三塁に坂本誠志郎が貴重な追加点となる適時打を放った場面にも注目。坂本は2球目にセーフティスクイズを試みるもこれがファール。これを警戒したヤクルトバッテリーはウエストして1球外した。直後の4球目で岡田監督はエンドランを選択。一塁ランナーの佐藤輝明が走り出すと、打者の坂本は見事に中前適時打を放ち、貴重な追加点を奪った。

 高木氏は「セーフティスクイズは三塁ランナーがアウトになるケースがある。エンドランだと最低でも三塁ランナーはアウトになることがない」と岡田采配の意図を解説。さらに、「岡田監督は次から次へと手を打ってくる。その状況とか選手の心理状態、相手のベンチの考えとか細かいところまで見ている」と指揮官の采配を絶賛した。

 岡田采配がさえ、10連勝を飾った阪神。18年ぶりの悲願達成に向けて、Vロードを駆け抜ける。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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