WECスパ予選:トヨタ、決勝に向けタイヤ温存「予想していた結果」と小林可夢偉

2020年8月15日(土)12時36分 AUTOSPORT web

 8月14日にスパ・フランコルシャンで行なわれたWEC世界耐久選手権2019/20シーズン第6戦スパ・フランコルシャン6時間レースの公式予選で、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050ハイブリッドは、総合2番手と3番手につけた。


■公式予選


TS050ハイブリッド7号車:3番手(平均ラップ2’01.070)
TS050ハイブリッド8号車:2番手(平均ラップ2’00.417)


 大会2日目となる14日(金)、FP2、FP3に続いて夕方18時30分から行なわれたLMPクラスの公式予選では、セバスチャン・ブエミ中嶋一貴/ブレンドン・ハートレーが乗り込む8号車TS050ハイブリッドが、ドライバーふたりの平均タイムで首位レベリオン・レーシング1号車(レベリオンR13・ギブソン)と0.840秒差の2番手につけ、最前列グリッドを確保した。


 ドライバーズランキングで首位に立つマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペスの駆る7号車TS050ハイブリッドはこの週末、最大のサクセス・ハンディキャップを課せれながらも順調に予選をこなし、3番手につけた。


 9月のル・マン24時間レースを見据えローダウンフォース仕様のTS050ハイブリッドで臨んだTOYOTA GAZOO Racingは、まず7号車はコンウェイ、8号車は一貴がアタック。一貴は最初のアタックでレベリオン1号車にわずか1000分の4秒差に迫る好タイムを刻むも、ライバルはさらにタイムを更新する。


 チームは決勝レースを考慮し、両車ともタイヤ交換をせずにふたり目のドライバーへと交代。これにより、ポールポジションのチャンスはなくなった。


 ふたり目のアタッカーとなったハートレーと可夢偉も、チームメイト同様に僅差のラップタイムを刻み、順調に予選を終えた。


「スパ・ウェザー」と呼ばれる変わりやすい天候で知られるスパだけに、15日の決勝レースの天候は予測が困難だが、チームはあらゆるコンディションに向け万全な対応で、このサーキットで4年連続となる勝利を目指すとともに、ル・マン24時間レースへの準備を進める。


 予選アタックを担当した4人のトヨタドライバーのコメントは以下のとおりだ。


■「ニュータイヤでのバランスが難しかった」とコンウェイ


●マイク・コンウェイ(7号車)


「サクセス・ハンディキャップがあったので3番手という結果は予想どおりだったが、ニュータイヤを装着したときのバランスが難しく、平凡なラップタイムになってしまった」


「もっと速さを見せられたはずで、少し残念だ。とはいえ決勝レースは長いし、少しでも多くのポイントを獲得すべく、着実にレースを戦うよ」


●小林可夢偉(7号車)


「予想していた結果で、驚きはありません」


「我々はTS050ハイブリッドの速さを引き出すための努力を続けてきましたが、サクセス・ハンディキャップがあるため、うまくいったかどうかの判断は難しいです」


「半年ぶりのレースだったので、1周アタックの予選をエンジョイすることができました。素晴らしい瞬間でした。決勝レースはもっと接近戦になることを期待し、世界選手権でのリードを守るために戦います」


●中嶋一貴(8号車)


「予選はうまくまとめることができました。車両のセットアップと自分が出したラップタイムに満足しています」


「もちろん、最も大事なのは明日のレースです。タイヤの摩耗は多いし、それに伴い車両のバランスも変わっていくので簡単ではないです」


「どんな天候であれ、トラブル無くレースをすれば良い結果が付いてくると信じています」


●ブレンドン・ハートレー(8号車)


「サクセス・ハンディキャップにより、2番手が現実的と思っていた」


「一貴はレベリオンに迫る非常に良いラップタイムを刻んだが、明日の戦略の自由度を考え、自分のアタックでは新品タイヤを使わなかった」


「明日のレースでは全力を尽くし、多くのポイントを持ち帰りたいと思う」

WEC第6戦スパでは、ル・マン24時間レースも視野に入れローダウンフォース(ロードラッグ)仕様で戦う。


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