パワーが念願の今季初勝利。琢磨は追い上げを見せる【順位結果】インディカー第12戦インディアナポリス決勝

　インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで行われたNTTインディカー・シリーズ第12戦。14日に行われた決勝レースは、ウィル・パワー（チーム・ペンスキー）が通算40勝目となる今季初勝利を挙げた。

　佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は追い上げを見せ、10位でレースを終えている。

　快晴のもと、85周のレースが幕を開け、ポールポジションのパト・オワード（アロウ・マクラーレンSP）がトップをキープする。デビュー戦のクリスチャン・ルンガー（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は、コルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）に交わされ5番手に。

　10周を過ぎるとスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）のピットインを皮切りに、下位のドライバーたちが続々とルーティンピットへと向かう。上位陣では2番手のウィル・パワー（チーム・ペンスキー）とハータが13周目終わりでピットイン。翌周、グロージャンがタイヤ交換へと向かう。

　トップのオワードは、16周終わりでピットイン。パワーの前でピットアウトとなるもポジションを守れずパワーが前に。ステイアウトしたルンガーは、初めてのリードラップを記録して18周終わりでピットへと向かった。

　全車がルーティンピットを終えると、トップはパワー、2番手にオワード、ハータ、ロマン・グロージャン（デイル・コイン）と続く。

　22周目、ブラックタイヤを履くオワードをハータがホームストレートでオーバーテイクし2番手に浮上。オワードは25周目にグロージャンにも交わされ4番手にポジションダウン。

　パワーは2番手のハータに10秒差をつけ、38周目に2度目のピットイン。グロージャンも続いていく。ハータも翌周にピットイン。トップに立ったオワードは39周終わりでピットへ。

　パワーはトップを快走するも、2番手のハータも少しずつ差を縮めはじめる。

　61周目のターン1でパロウがついにオワードをオーバーテイクし4番手に。オワードはロッシにも交わされてしまう。

　トップのパワーは62周目終わりでピットイン。上位陣も続々と最後のルーティンピットへ。翌周、ハータがピットイン。ハータはグロージャンの前でピットアウトとなるもポジションをキープする。

　パワーは周回遅れのジェームズ・ヒンチクリフ（アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート）を抜けず、ハータとの差は3秒差に。グロージャン、パロウも僅差で続いていく。

　68周目、パロウがスローダウン。ポイントリーダーが痛恨のエンジントラブルでリタイアに。レースはイエローコーションとなる。

　残り14周となる72周目にレースはリスタート。グロージャンがターン1でハータを交わし2番手に浮上する。

　77周目、リナス・ヴィーケイ（エド・カーペンター・レーシング）がスコット・マクラフラン（チーム・ペンスキー）に押し出されスピン。再びイエローコーションとなる。

　リスタートは80周目。パワーはトップをキープし、グロージャン、ハータの順で残り6周のバトルに。

　パワーはそのままトップを守り、今季待望の初勝利を挙げた。グロージャンは第5戦と同じく2位フィニッシュ。3位にハータが入った。

　佐藤琢磨は8番手を死守していたが、残り2周のターン1でニューガーデンにインを差され、両車は接触。琢磨はポジションを落とすも10位フィニッシュとなった。

■NTTインディカー・シリーズ第12戦インディアナポリス決勝レース結果