現役復帰の那須大亮、岩手とは1週間の超短期契約に「できることはたくさんあると思っています」

2023年8月15日(火)21時25分 サッカーキング

4年ぶりに現役復帰する那須大亮 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images

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 いわてグルージャ盛岡への加入が発表されたDF那須大亮が自身のYouTubeチャンネルを更新し、現役復帰に至った背景を説明した。

 現在41歳の那須は2002年に横浜F・マリノスでプロキャリアをスタートさせると、翌シーズンにボランチで定位置を確保。2003シーズンと翌2004シーズンは横浜FMのJ1リーグ2連覇に大きく貢献した。その後は東京ヴェルディ、ジュビロ磐田、柏レイソル、浦和レッズ、ヴィッセル神戸でプレー。磐田と浦和でJリーグカップ、柏と神戸で天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会優勝を成し遂げた。浦和在籍時の2013シーズンにはJリーグベストイレブンに選出され、2017シーズンにはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇も経験。2019シーズン限りで18年間にわたる現役生活に別れを告げた。なお、2022年にはアルビレックス新潟バルセロナで1試合限定で現役復帰をした経験がある。

 那須は自身の公式YouTubeにて「今回、いわてグルージャ盛岡にプレイヤーとして加入することになりました」と現役復帰の決断を自らの口で伝えた。「期間としては1週間」と“超短期契約”であることを明かしつつ、「限られた期間ですが、今回4年ぶりにJリーガーとして、プロサッカー選手として、日々奮闘させていただくことになりました」と報告し、復帰に至った経緯も伝えている。

「秋田(豊)社長、松原(良香)監督より、以前から『チームを盛り上げて欲しい』ということでお話はいただいていました。もちろんタイミングを見つつというところだったのですが、週末に現在J3リーグで1位の愛媛FCとの一戦を控えたこのタイミングで、『プレイヤーとしてどうだ』というお話をいただきました。僕自身、現役を引退して4年経つので、考えさせていただいたのですが、最終的に『もう1度プレイヤーとして挑戦してみたい』という思いに至りました。昨日にはメディカルチェックもすべて終えて、登録もして、週末の試合には出られる状況になっています」

 続けて、那須は「シーズン途中から入ることの難しさだったり、選手たちやコーチングスタッフたちがどのような思いで臨んでいるかというのは、僕自身もプロで経験していたので理解しています」と前置きしつつ、「週末の試合に出るか出ないかはわかりませんが、僕自身できることはたくさんあると思っています」と宣言。「プレイヤーとして日々奮闘する、自分と向き合って試合に出るためにアピールすることだったり、勝つために練習をすることの重要性も理解していますが、それ以外のいろんな立ち位置での戦い方があると思っています。プレイヤーとして、コーチングスタッフとして、裏でサポートするたくさんの関係者として、様々な戦い方があります。皆が同じ方向を向くことが非常に重要だということは、僕自身たくさんの経験の中で気付かせていただいたことでももあります。僕が加入することですぐにどうにかなるとは思っていませんが、チームが変わるためには何か火種が必要だとも感じており、少しでも変わる一役になれればという思いで、今回プレイヤーとして挑戦させていただきます。それ以外の関係者も含めて、橋渡しや繋ぎ役にはなれると思うので、チームを盛り上げるため、1番はチームが週末の試合に勝つため、今日からの練習を一生懸命頑張ります」とチームのために全力を尽くすことを誓った。加えて、現役時代に患っていた斜視という目の病気の手術に踏み切り、症状が軽減したことを明かしている。

 また、那須は「『1週間で何ができるんだ』って思う方もいるかもしれませんが、僕は『何ができる』よりも『何かをしないといけない』立場だと思っています。そこのアクションをすることで変わることはたくさんあると思っています。チームは生き物なので。だからこそ、今与えられたチャンスの中で、挑戦することの大切さなど、色々なことを皆さんに伝え、サッカーを好きになってもらうきっかけ作りだと思っています」と自身の考えを明かした。

 最後に「僕は“オールドルーキー”として頑張ります。現在41歳、松井大輔(Y.S.C.C.横浜)、茂庭照幸(FC刈谷)、山瀬功治(レノファ山口FC)とか、同世代で何名か現役で頑張っている選手たちはいるのですが、だいぶ減ってきました。なので、“オールドルーキー”として同世代に勇気を届けたいと思っていますし、何歳になってもいつまで経っても可能性というものに限りはないと思っているので、自分の可能性に挑戦したいと思っています」と意気込み。「非常にワクワクしている部分もありながら、4年ぶりの現役復帰なのでかなりドキドキもしています」と心境を明かした後、「プレイヤーとしても技術で魅せるタイプではなく、闘いながらチームを巻き込んでいくプレイヤーだったので、そういう部分も見せつつ、引退後の経験を踏まえて選手たちに伝えられるようにと思っています」と話した。

 岩手は次節の明治安田生命J3リーグで、現在首位を走る愛媛FCをホームに迎える。試合は19日の18:00より、本拠地『いわぎんスタジアム』でキックオフ予定だ。


【動画】“オールドルーキー”那須大亮、自らの口で現役復帰後を報告

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