京都発のEVベンチャー、GLMがクルマの“プラットフォーム”をレンタルする新サービスを提供へ

2018年8月16日(木)14時28分 AUTOSPORT web

 京都大学発の電気自動車(EV)ベンチャーのGLMはオリックス・レンテックと手を組み、クルマの“プラットフォーム”をレンタルする新たなサービスを発表。8月20日よりサービスを開始する。


 京都に本拠を構えるGLMは2014年に『トミーカイラZZ』のEVスポーツカーを発表したほか、2019年には日本初のEVスーパーカーとなる『G4』を量産するべく開発を進めているEVベンチャーだ。


 そんなGLMは自動車の中核部分であるプラットフォームをレンタルする世界でも珍しいサービスを発表した。


 レンタルされるプラットフォームは、トミーカイラZZに使用された同社の“第1世代プラットフォーム”で、車台とパワートレインがセットになっている。外装とは完全に分離されており、このプラットフォームだけで走行できるのが特徴だという。


 このレンタルサービスを活用することで、EV向けに部品や素材、システムを開発しているメーカーは開発している試作品の性能検証・評価や動作確認などを行えることになる。


 GLMはこれまで、こういったテストを行いたい企業にトミーカイラZZを販売してきたといい、レンタルサービスの導入で必要となる初期コストを抑え、企業の利用を促進したい考えだ。


 また、このサービスにはレンタルを使用する各社に対して、GLMの技術者がアドバイスなどを行うサポートプランも組み込まれている。


 GLMは「世界的なEVシフトが加速するなか、EV市場に新規参入したい企業や、自社の自動車事業を拡大したい企業はますます増えています。部品メーカーやサプライヤーのほか、素材や化学メーカー、IT企業など、自動車産業以外の利用も想定しています」としたほか、「レンタル利用をきっかけに、共同開発等のより大きなビジネスにつなげたい」としている。


 レンタルプランは12〜60カ月まで1カ月ごとに指定でき、利用料金は60カ月のプランで月額14万3000円(税抜)、年間で6社6台程度の利用を目指すとのこと。なお、公道や市街地での走行はできないほか、タイヤなどの消耗品などは契約に含まれない。


 世界中で大きな流れとなっているEVシフト。このレンタルサービスの登場で日本の企業も潮流に乗ることができるか、今後の動向が気になるサービスと言えそうだ。レンタルサービスの詳細はGLMの公式ホームページまで。


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