連勝止まった阪神の投打に球界OBが苦言も、リーグ制覇には余裕の展望「7連敗でもしない限り追いつけない」

2023年8月16日(水)16時38分 ココカラネクスト

8回のチャンスを逃したのが痛かったと佐藤氏。佐藤輝、糸原(写真)が連続三振し、原口も内野ゴロに倒れた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 8月15日、阪神はマツダスタジアムで広島と対戦、6-7で敗れ連勝が「10」でストップした。両軍とも二桁の安打数を記録する点の取り合いとなったゲームだったが中盤に広島が逆転し、1点差で3連戦初戦での白星を手にしている。

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 阪神は5-7と2点のビハインドで迎えた8回、無死2・3塁とするも、5番佐藤輝明、代打の6番糸原健斗が連続三振、また代打の7番原口文仁も内野ゴロに倒れチャンスを活かせなかった。また、先発の西純矢も5回で4失点ともう一つの出来であり、リリーフの馬場皐輔が3点を失うなど、中盤までに失点を重ねたことも敗因の一つとなった。

 11連勝を逃したこの日の結果には、かつて阪神投手コーチも務め2003年のリーグ優勝にも大きく貢献した佐藤義則氏も渋い表情をみせている。自身が手掛けるYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を8月16日に更新。広島戦の敗因などを振り返りながら、今後のシーズンの戦いについてもコメントしている。

 佐藤氏は、阪神が先制点、その後も追加点を加えたことで「4、5回までは阪神のペースだった」としながらも、8回の好機に「あそこで1本出ていれば勝っていたのかな」と語った。また、もう一つのポイントとして挙げたのが、2番手の馬場の6回の投球。打者4人に対し本塁打を打たれるなど3失点という内容であり、特に四球2つを出したことには「馬場の悪いピッチング(が出た)」と悔やんでいた。

 だが、2位広島を相手に連勝が止まったものの、この試合後でも7ゲーム差をつけていることもあり、今後の阪神の戦い方の話題では余裕が感じられるコメントも発せられている。

 佐藤氏は、シーズンの大半で先発マスクを被ってきた梅野隆太郎の負傷離脱のアクシデントにも、残り試合数が40試合を切っていることで「坂本(誠志郎)一人で全然問題ない」と主張。また「余裕があれば長坂(拳弥)を使っても良い」と話しており、ここまで一軍出場が僅かではある長坂について「二軍でもバッテリーを組んでいた投手がほとんどなので、投手のことはわかっている」と指摘。他にも「逆に、長坂が相手チームのバッターの特徴をどれだけわかっているか」と述べている。

 加えて、チーム全体の残りのシーズンの戦いにも「油断はしないだろうけど」と前置きしながら「8月の終わりからはCSを見込んだ戦いになってくる。7ゲームという差は相手が連勝し、阪神が7連敗でもしない限り追いつけない」と展望。その上で「阪神は2勝1敗や1勝2敗でもイージーで行けると思う。2位との差が開きすぎた」と逃げ切りが十分可能であるとの見解も示している。

 連勝こそ止まったものの、その強さで貯金の数も群を抜いている阪神。ペナント奪還に向かうここからの岡田彰布監督の手綱さばきには、さらに注目が集まることも間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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