阪神逆転Aクラスはソラーテ起用法が鍵/大石大二郎

8月16日(金)6時34分 日刊スポーツ

大石大二郎氏

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<野球塾:大石大二郎氏>

日刊スポーツ評論家陣が語る「野球塾」は、オリックス監督やソフトバンクのヘッドコーチなどを務めた大石大二郎氏(60=ジェイプロジェクト監督)の登場です。シーズン残り33試合で、逆転Aクラスは可能か。ソラマルの起用法や課題の守備について、提言した。【取材・構成=田口真一郎】
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シーズンは残り33試合だ。矢野阪神は借金4で3位広島に4ゲーム差。上位3チームの牙城を崩し、Aクラスに食い込むことはできるのか。大石氏は自らの経験を踏まえて力説した。
「現実的に優勝は厳しいが、CS進出の可能性は十分にある。DeNA、広島は大型連敗の時期があった。再び起きる可能性はある。さらにいずれかのチームが優勝争いから脱落した時に、落ちてくることがある。その時に抜ける位置にいられるように、目の前の勝利を確実に拾っていく必要がある」
大石氏は08年にオリックス監督代行(のちに監督就任)として、前半戦で下位に沈むチームを立て直し、最終的に2位に引き上げた。その後、ソフトバンクのヘッドコーチとしても激しい優勝争いの末、リーグ連覇と日本一に貢献。シーズン最終盤の微妙な力関係の崩れを突けば、Aクラスに食い込めると考える。しかしそのためには「得点力不足」と「拙守」の2大テーマの克服は必須だ。
「ここに来て、大山を4番から外した。初志貫徹できなかったことで、首脳陣としても頭を抱えている状態じゃないか。73本と本塁打の絶対数は少なく、いい場面で出ない。つないでいくしかない。外国人を2人一緒に使うのは、やめたほうがいい」
ソラーテの途中加入で攻撃力向上を目指したが、同時に守備力が大きく低下するジレンマに陥った。14日中日戦ではスタメンから外れ、4番に座ったマルテは同点タイムリーを放った。
「ソラーテの二遊間は厳しいものがある。守れるのは一塁ぐらいだ。先を見据えても、糸原が出られないのは困る。両者が打率2割5分と仮定して、今のソラーテの守備力では5分ぐらい差し引いて考えるべきだ。引き分けに終わった13日の中日戦を見ても、相手投手はマルテ、ソラーテとの対戦を喜ぶ状況だろう。つなぎという面でも、糸原の方がたけている」
一時は勢いをもたらしたソラマルの解体を提言。2人の起用法にも言及した。
「マルテは75試合で打率2割7分、10本塁打。外国人では寂しい成績。すでにデータで結果が出てしまっている。これから爆発的に打つことはないだろう。未知数という点では、ソラーテの方が可能性がある。スイングで変なクセもない。後はタイミングがうまく取れるかどうか。ソラーテに打席数を与えながら、相手投手との相性が良ければマルテを使う。どちらか1人を選択するやり方がいい」
二塁は糸原に加え、打撃復調の木浪も選択肢に加わる。大石氏は一塁で両助っ人をやりくりしていくプランを掲げた。また「拙守」に関しても向上の余地はあると考える。14日の中日戦を例に挙げる。初回無死二塁で京田が三塁大山の前にバントヒット。
「足の速い左打者への備えはできていたか? 極端に前進守備はあり得ないが、状況を何通りか考えておかないと。大山は3回にも前進守備でボテボテのゴロを捕球したが、本塁に投げられず三塁走者の生還を許した。この場面は捕った時点で投げる体勢になっていなかった。投げるつもりで攻めないといけない。攻めの守備ではない。シーズン中でも、試合ごとにコーチが気付いたことを言っていく必要がある。それで改善させることもある。普通のエラーはやむを得ない部分がある。守備位置など『頭のミス』は防げるはずだ」
勝負の最終盤に突入する。
▼大石氏とAクラス オリックスのヘッド兼内野守備走塁コーチを務めていた08年、5月21日にコリンズ監督が成績不振のため辞任。大石コーチが監督代行(8月に監督に就任)となり、チームは復調した。監督代行就任時、借金7で5位だったが徐々に巻きかえし、最終的に75勝68敗1分けで97年以来の2位に入り、チームを初のクライマックス・シリーズに導いた。10年から13年までヘッドコーチを務めたソフトバンクでは、日本一1度、リーグ優勝2度、Aクラスは3度経験している。

日刊スポーツ

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