【ショートインタビュー】テバス会長に聞くラ・リーガ、UEFAが設立に動く新大会に反対する理由

2019年8月16日(金)7時30分 サッカーキング

イニエスタ(右)のラ・リーガ・アイコン就任式の際、来日したテバス会長(左)

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 8月16日に新シーズンが開幕するラ・リーガ。3連覇が懸かるバルセロナ、メンバー刷新のアトレティコ・マドリード、復権を狙うレアル・マドリードの3強の戦いになるのか、第4の勢力が食い込んでくるのか、期待も高まる。

 ラ・リーガは近年、アジアマーケットを意識したプロモーションを展開している。ランチタイムキックオフの実施や、積極的なアジア圏でのイベント活動などがある。スペイン国外へのアピールを主導しているのは2013年にラ・リーガの会長に就任したハビエル・テバス氏だ。同氏はマーケットの拡大以外に、クラブ毎に支払われていた放映権料をラ・リーガの一元管理にするなどの改革も実施。現在はUEFA(欧州サッカー連盟)が画策する新たな欧州規模の大会の設立に真っ向から反対する立場を取るなど、自身の考えを強く主張・実行していく人物である。

 そのテバス会長が今オフに来日。短い時間ではあったが、ラ・リーガに対する考え方や反対の姿勢を示しているUEFAの新たな大会への考えを聞いた。

インタビュー=小松春生



———各国リーグと比較して、ラ・リーガは現在、どういった立ち位置でしょうか。

テバス バランスを考えても、ベストであり、一番優れたリーグはラ・リーガだと言える。

———2013年に就任したテバス会長の運営面の成果として、ラ・リーガの放映権料の分配システムを再構築したことがあると思います。

テバス クラブ毎に放映権料を支払う形から、2015年にラ・リーガが一元管理する形へと変更した。公平に分配することをスタートさせたことで、バルセロナとレアル・マドリードの2強以外のチームの競争力も上がって、ラ・リーガ全体のレベルアップにつながったね。

———難しい調整を強いられたことが想像できます。

テバス もちろん難しい課題だった。スペイン政府を含めた交渉だったから、困難を極めたが、最終的には全員が満足いく結果になったと思っている。だからこそ、ラ・リーガ全体の競争レベルの底上げにつながったからね。

———会長はUEFAが推し進める新しい大会への移行に強く反対されています。
※ヨーロッパリーグ2の新設がすでに決定。UEFAは将来的に、欧州単位でのリーグ戦へとCL、ELを移行し、毎年出場クラブが変わるのではなく、昇降格システムを導入した形にすると言われている。

テバス まず1つ目として、ヨーロッパの大会が開催されている期間は、ミッドウイーク開催などでリーグ戦との試合間隔も近く、国内のリーグは不利を被ることになっている。さらに、これはスペイン含めてのことだが、特に新設しようとしている大会は、ヨーロッパのビッグチームにとって有利な形だ。これは、短期的には利益を得られるかもしれないが、中長期的に考えれば、ヨーロッパサッカー界全体にとって良くないことだ。私も改革案を考えており、9月には提示できると思うよ。

———今年のCL決勝前々日にマドリードで開催されたテバス会長の講演会を拝聴しました。新設大会に対して、かなり強い口調で反対され、その理由をまとめたアニメーション映像を製作・公開したことも印象的でした。

テバス このようなことを続けてしまうと、10年後のサッカー界はどうなってしまうかを、UEFAが真剣に考えているのかということだ。国内リーグの姿が変わってしまう。

———近年、ラ・リーガが重視しているアジアマーケットはいかがでしょう。人気拡大や経済的なメリットなど、ポジティブな部分は多いと思いますが、一方でキックオフ時間が早まるなど、現場に負担を強いている部分もあると思います。

テバス ネガティブな部分はないよ。私はポジティブな部分ばかりだと思っている。ラ・リーガというトップレベルの試合を、毎節10試合のうち6試合ほどを、例えば東京でも見られる時間帯にやっている。これはポジティブなことしかない。

———最後に今後のアジア戦略について、ファンへのメッセージとともに、お願いします。

テバス 我々は日本のマーケットやファンを重視している。ラ・リーガが常に日本のファンに寄り添い、近くにいると感じているリーグにしていきたいと思っているよ。

サッカーキング

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