ネイマールのサウジ移籍決定！　アル・ヒラルと2年契約を締結、給与は最大580億円超か

　アル・ヒラルは15日、パリ・サンジェルマン（PSG）からブラジル代表FWネイマールを完全移籍で獲得したことを発表した。

　セレソン（ブラジル代表の愛称）で「10番」を背負う世界屈指のテクニシャンが、中東へ活躍の場を移すこととなった。契約期間は延長オプション無しの2年とみられ、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、今後2年間でネイマールが受け取る給与が3億ドル（約436億円）となり、ボーナスや商業契約などを合わせると最大で4億ドル（約582億円）という記録的な数字になると伝えている。

　現在31歳のネイマールは母国の名門サントスの下部組織出身で、2009年1月にトップチーム昇格。若きエースとして得点を量産し、クラブをコパ・リベルタドーレス制覇などに導くと、2013年夏には5700万ユーロ（現在のレートで約90億円）と報じられた移籍金でバルセロナに加入した。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシとウルグアイ代表FWルイス・スアレスと共に、“MSN”と呼ばれた強力な3トップを形成し、公式戦通算186試合の出場で105ゴール76アシストをマーク。在籍した約4年間で合計9つのタイトル獲得に大きく貢献した。

　2017年夏には2億2000万ユーロ（現在のレートで約348億円）という世界最高額の移籍金でPSGに加入。初年度から公式戦30試合の出場で28ゴール16アシストをマークするなど躍動し、チームを3冠達成に導いた。その後も攻撃の絶対的主軸として活躍を続け、在籍した約5年間で公式戦通算173試合に出場し、118ゴール77アシストを記録。5度のリーグ・アン制覇を含む合計14個のタイトルを獲得した。

　また、2010年8月にデビューを飾ったブラジル代表では、ここまで国際Aマッチ通算124試合に出場し77ゴール56アシストをマーク。FIFAワールドカップとコパ・アメリカをそれぞれ3度ずつ経験している。また、2016年に行われたリオデジャネイロオリンピックには、オーバーエイジ枠として参加し、4ゴール3アシストを挙げる活躍で優勝に大きく貢献した。

　ネイマールが加入するアル・ヒラルは、サウジ・プロフェッショナルリーグで18回、AFCチャンピオンズリーグ（ACL）で4回の優勝を誇る強豪。今夏の移籍市場では、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリ、セルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ、ポルトガル代表MFルベン・ネヴェス、ブラジル代表FWマルコムなど、欧州からの積極補強を敢行している。